もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

暖房完備「猫ベッド」をつくる

 猫の言葉が解ればいいのだが、ニャーしかしゃべれないので、その鳴き方で何を思っているのか判断しなければならない。今のところ、チュルチュルを食べるときや水道水を蛇口から直接飲みたいとき、寒くてたまらん時にひと際ニャーの声が大きくなり連呼する。

 最近の寒さから、窓際で半月目になりうるさく啼くので猫ベッドを作ることにした。

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 採寸すると結構長い。尻尾は丸くなるとして、55cmくらいは必要だ。

木製にしようと思って、適当な端材がないか調べていたら、以前ソファーベッドを解体し、燃えるゴミに出した残りのパイプの骨組みがあった。

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 町の、資源物のゴミで出すにしろ、小さく切り刻まなければならないし、使えそうな部分があるので、ちょうどよかった。

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 ビニールハウスの余った部材と、檜のフローリングの余財で、檜の香り漂う「男猫のスペシャルパイプベッド」を作る事にした。

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 今回活躍したのが、2台のサンダーで、木材の荒削りや鉄製の磨きに使うのが、青色の日立製。DIY用だが、トルクもあり調子もいい。もう一台が、ボッシュ製のGWS-6-100E/N電源スイッチがもどかしいが、回転数を可変できるという技を持っており、金属から、石材まで幅広く使える。錆びだらけだったパイプもピカピカになる。

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 今回の目玉が自動制御の暖房で、これで寒い冬も常夏の快適さとなる。

ピンクのあんかは、昨年からのものだが、考えてみると、暖かい日も、留守時でも、24時間のSWオンではもったいないし、安全面でも不安が残る。使わない時、ツメのついた指で、上手にコンセントを抜く作業ができればいいのだが、教えても怒り出すのが関の山だろう。そこで見つけたのが、日本農電のMD-5という型番のサーモスタットである。土壌の電熱線の温度コントロールに使うもので、0~40度の大変正確な温度設定で、電源のON・OFFが可能である。これを外気温度に反応させ、設定温度でSWの入り切りをさせれば、寒いときにはベッドの中はいつもあったか家族になるのだ。

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脚は猫柄のソックスで、パイプは黒く塗った。コンセントは、電源直結とサーモ用に作った。赤いダイヤルで温度設定を行う。

とりあえず、最初の設定は15度にし、ちゃんとお休みになるか観察した。

夜中に覗いてみると、ヒマラヤの巨大アンモナイトの化石のように丸くなり、夢の中だった。