もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

飛んで飛んで飛んで回って回って一網打尽

連日暖かい日が続く。蜂仲間から様々な情報が飛び交う。今入ったとか、今逃げたとか、とにかく一喜一憂し、分蜂祭りとなっている。興味のない方にはアホみたいに見えるだろう。還暦過ぎたいいじいさんが、幼稚園児みたいに網をもってあちらこちらと走り回る。

わが蜂園でも3番館の蜂が2回目の分蜂をした。2日連続で、昨日は午後3時頃から一斉に巣箱から出てきた。あれよあれよという間に準備していた留まり木には止まらず、遠くの空へ逃げて行った。

 今日は昼食に仕事から帰ったときに、あれよあれよが始まった。今度こそお願い準備した木に留まってくれー。

f:id:santoukan8:20190422215152j:plain

願いむなしく10m程の高い木に留まり蜂球を作った。

f:id:santoukan8:20190422222735j:plain

行先が決まっていれば、30分位で、蜂添乗員が下見していた目的の巣へ飛んでいく。

天気次第では2~3日固まっていることもあるが、分蜂したミツバチは、大体お腹いっぱいに蜜を蓄えていて普段より重い。最初木に摑まった蜂は何匹も下にぶら下がるので、しばらくすると腕がぷるぷるとなり、蜂の腕力次第では蜂球が壊れ、再度別の木に留まったりする。

とりあえず、昼めしを食べて再度見に行ったら、丁度巣が割れ移動の最中で、後をつけていくと、隣の家の柿木に留まった。2段梯子で丁度届く位置だった。

すかさず、百均のザルと虫よけ網で作った「bee捕獲スペシャル」で根こそぎ捕まえる。

f:id:santoukan8:20190422224405j:plain

捕獲がひと段落し、休んでいると、蜂の轟音が空から降ってきた。今度は、捕獲用に設置していた置き箱に、団体様で入居してきた。

f:id:santoukan8:20190422225009j:plain

前回の時はキンリョウヘンに蜂がしがみついて花がダメになった。今回はネットをかけていたため、花の痛みは少なく、入居も早かった。

この巣箱は自分から入居してきたので、しばらく逃げる心配はないが、さっき捕獲し、ぶら下げているもう1群は巣箱が気に入らないとすぐに逃亡してしまう。それに考えてみると、巣箱の在庫が無かった。夕方までに、蜂マンションを1棟作らなければならない。ゆっくりと考えている暇はないのだ。

前に、家を建設した時の床板の端材があったのでその材料を使い、早速制作に取り掛かる。

f:id:santoukan8:20190422234023j:plain

天井板を作る。最初に巣を固定する部分なので、もち網を加工し天井に張り付ける。作った巣箱は、木のニオイ飛ばしの為、バーナーで焼いて水洗いする。

f:id:santoukan8:20190422234334j:plain

巣箱はとりあえず3段作り、巣が夏の暑さで落ちないように、番線を入れる。採蜜の際は引き抜けば巣の収穫が楽になる。

f:id:santoukan8:20190422234723j:plain

今回の目玉は、巣門を工夫した事だ。ミツバチが約6ミリ位なので、ハチ1匹がギリギリ通過できる入り口を5個開ける。

女王様は普通の蜂の1,5倍くらいあるので、この穴の大きさでは外には出られず、軟禁状態になる。これで1日過ごしてもらい、逃亡をあきらめた所で、翌日巣門を開放する。あとはこの新築マンションが気に入るかどうかであるが?

f:id:santoukan8:20190422235324j:plain

夕方本体が完成し、例のごとく下から巣箱に登ってもらう。20分ほどで入居した。後は3日間逃亡しなければOKである。

3日前に捕獲した巣箱がようやく落ち着き、花粉を運び仕事をやりだした。

f:id:santoukan8:20190422235712j:plain

夕方には全員巣箱に収まり、しっかりと、左右に門番がいる。この蜂は普通の蜂より強く、門番に選ばれし者は敵の侵入者があると、死ぬまで戦い続ける。格闘技のエリートなのだ。