猫の弥太郎は、労働の証として、月に1匹か2匹ネズミを捕まえ、人の目につく場所へ放置するのだが、最近獲物が穫れないみたいだ。そればかりか、憂鬱な日々が続いているようだ。
餌を食べるにしても、片方の歯で食べているみたいで、前からの虫歯が悪化しているように思える。
様子を見るため、口を大きく「ニャーーン」としてもらう。
な、な、なんと、左の犬歯というか猫だから猫歯が無くなっている。さらにその下の歯の中心が黒くなっている。これは痛いはずである。
ネットで調べると、どうも歯周病の悪化した状態みたいで、基本的にネコは虫歯にならず、当然歯が抜けたとしても、入歯の取り扱いも無いようだ。
今更歯磨きしても間に合わないが、餌に混ぜる歯の薬等もネットで沢山売ってあるので、私の少ない小遣いから買ってやることにした。
最近、養蜂ミツバチの巣箱の盗難が相次いでいる。厳しい冬を過ごしてきて、今から活発になる時に箱ごとミツバチを誘拐するとは、なんとも寂しい事である。
日本ミツバチは殆ど趣味の世界で飼っている人が多いので、手持ちの箱数も少なく、自宅近くでの養蜂であれば盗難の心配は無いと思う。しかし、コロナウイルスを察知したのか、今年は冬場に逃亡や消滅で相当激減している。
それでも春の花が咲く乱れるころには動きも活発になる。そんな訳で、今年新たに入居頂くため、巣箱の準備をした。
この蜂アパートには、昨年相当な勢力で10月までは元気でいたが、西洋ミツバチの猛攻で、山に逃げてしまった。
巣箱を開けてみると、巣は残っており、下に数枚の巣と力尽きた、数百匹のミツバチが死んでいた。逃亡した後、1週間程蜜を取りに来ていたので、そのままにしていたが、もう蜜は1滴も残っていない。この営巣を煮込んで、蜜蝋を作り蝋燭にすれば、亀山ローソクと違い情緒あるローソクができる。面倒だから、燃えるゴミで捨ててしまった。
今残っている1個の巣箱が、最近活発になった。若い🐝も増えていて、巣群が大きくなっている。4月に入れば分蜂するので、どうしてもこの巣から1群は捕獲せねばならぬ。その捕獲に使う大事な秘密兵器が、今年も育ってない。
ミツバチが泣いて喜ぶという「キンリョウヘン」という蘭の仲間である。
モノ作りは得意であるが、趣味の園芸はパッタリで、うまく育てられないのだ。この花を咲かせて、箱の前に置いておけば、必ず蜂は寄ってくる。そして箱が気に入ってくれれば、めでたく入居となる。
6鉢ある中で、かろうじて1鉢だけ花芽が6個程ついている。今年はハウスの入り口に置いて、成長を早めたので4月上旬には咲くだろう。この子だけが頼りである。早くコロナが収束し、4月にはミツバチで一喜一憂したいものだ。