もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

やっぱり若い者に超したことは

生きていく中に、何度かまさかの坂に直面することがある。その後の行動ができず、どうしたものかと頭を抱え込んでしまう。東京2020が1年延期となり、死に物狂いで頑張ってきたオリンピックの出場内定者も、この先の事が、考えられないのではないだろうか。アスリートには気の毒ではあるが、今の世界の状況から、正しい判断だったと思ってしまう。

久しぶりに、嫁の畑に行った。婆さんの介護が加わり、作付けが遅れているらしい。巨大大根も健在で、ますます肥大化している。

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隣のパクチーも花が咲いていて、この周辺はカメムシ祭り状態だ。

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結構田舎では敬遠されがちだが、我が家では普通に食べるし、その気になればいつも食べ放題の野菜である。

畑の傍の木にも花が咲きだした。

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プラムの木であるが、随分前に植木市で買ったものだ。お店のオバちゃんに「イクリの赤い果肉が欲しい」と言ったら、これをくれた。間違いないか念をおしたら「間違いなかバイタ」と言われたので、畑の傍らに植えて実が付くのを楽しみにしていた。数年後2~3個生ったので喜び食べてみたら、うすいオレンジの果肉だった。怒った爺さんは、根元から斧で切ってしまおうと思ったのだが、そのままずるずると大きくなり、今では休憩時の日蔭に丁度いい。

婆さんが肩の骨を折って2か月過ぎた。2週間に1回の日赤病院と、週2回のリハビリへ連れて行ってる。嫁にも負担を掛ける事が多くなったので、機嫌を損ねないよう大変だ。呼ばれたら、宝塚の生徒みたいに「はあぁ~い」と鼻に抜ける声で返事しなければならない。風呂に入れる時いつも婆さんは言う。「こんなに迷惑かけるなら早く死にたい」「病院にも行きたくない」そう言っていつも困らせるのだが、最近リハビリに行くときだけは、愚痴を言わなくなった。リハビリ担当職員の方が上手で、少し無理を掛けたら肩もみのサービスを行う。すると、日頃見せない笑顔で「気持ちのヨカですなー」と嬉しそうである。さらに腕に負担をかけた後、肩もみをする。「気持ちのヨカですなー」を頂く。いくつになっても、歳の若い子から手を握られれば、それは気持ちよかろうし、顔もほころぶ。

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驚くのは人の生命力で、99歳になる婆さんの肩の骨がじわじわと生えてきているのだ。レントゲンで見るたびに、もやもやした骨の影が増えている。もとに戻る事は無いが、かなり回復している。おそるべし人の体である。