肥後チャボの皆さんから、生活環境がひどいとの事で、昨年から新築を計画していた。やっと制作順番が回ってきたので、旧チャボマンションの反対側に木造の在来工法で作る事にした。
チャボ達は、毎朝時を告げ目覚まし係として頑張っている。しかし、現住宅は、即席で作った小屋なので、土間づくりの留まり木付きワンルームである。おまけに羽も汚れ回り、どこかの煙突掃除でもしてきたかの様だ。
薪保管用のビニールハウス横に結構なスペースがあるので、ここに作る事にした。反対側には、唯一残っている日本ミツバチのマンションもあるので、皆で仲良くしてほしいものだ。
大した大きさではないので、ブロック置きの基礎とした。この程度のレベルであれば、レザーの水平器が手早い。4カ所の水平が簡単に出すことができる。
あらかじめ刻んでいた柱の骨組みを組み立てる。猫の手はためにならぬので、孫の手を借りる。どうせゲームかスマホで遊んでるから丁度いい。
柱がが組みあがったところで、ニャンコ先生に検査をしてもらう。ニャンコ先生は犬歯が両方抜けてしまって、未だに気分がすぐれぬようだが高いところは好きである。
検査終了後、屋根の作成にかかろうとしたら、隣のミツバチの羽音が突然大きくなり、そこら中蜂が降ってきた。
なんと、前触れもなく日本ミツバチの分蜂が始まった。普通何度か飛び出す練習をして、巣の中の男バチが出入りし始めてから一斉に出ていくので、出る前にミツバチ捕獲三点セットを準備をしておくのだ。とにかくひと塊のミツバチが巣から飛び出すので、音もすごいし、植物を食いつくすアフリカのバッタみたいに周りを覆いつくす。
何とか低い柿の木に留まってくれと念じたが、お約束の巣の上にある大きな木の枝に集合した。今まで分蜂した蜂の3分の2はこの高い木に留まる。そして、行先が決まったら、また一斉に飛んで行くのだ。
ハチだよ全員集合で幹の途中に集まっている。望遠で撮ったら丁度真ん中あたりに、ひと際大きい女王バチがいた。願わくば下に降りてきて欲しい。
そういえば、巣箱の掃除をするために地面に置いていた古い蜂マンションに1週間程前から、偵察バチが来ていた。
最初2~3匹で様子を見て、何日か続いた後、10匹程連れてお泊り保育や内覧会をやる。気に入ったら蜂団体ご一行を連れてくるのだが、中も外も掃除をしていないし、さらに地べたなのだ。
そうしているうちに蜂球が割れて、ハチが旋回しだした。どこに行くか見定めなければならないので、様子を伺っていたら、下に降りてきた。
なんと、下見していたマンションに入居し始めたのだ。棚から牡丹餅が落ちてきたようで、苦労せずに自分からお入り遊ばせている。
男バチも沢山いるし、我先に入っている。そうかコロナの影響で遠くへ行くのは自粛してるのかもしれない。なんていい子達だ。
毎年4月の12日頃から分蜂が始まるので、これはうれしい誤算である。知り合い達が、冬眠明けのクマの如く、日本ミツバチのハチミツを待っているので、家賃を頂くまでは大事に育てねばならぬ。