もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

ワクチンを接種する

たまたま見た「グッとラック」というテレビ放送で、心理学者?「アドラー」の本を思い出した。その中に「人生は複雑ではなく、シンプルなものだ。要は、するかしないかである」たしかこのような内容があったと思う。会社勤めの時、アドラーの本は結構ためになった。

放送内容は、機内でのマスク着用要請を拒否し最終的に近くの飛行場に降ろされた者のインタビューだった。30過ぎの男性だったが、いろいろ理由を付けマスクをつけてくれない。離陸ができない状況なので、航空会社側が100歩譲りマスクを付けなくてもいいから席を移動してくれとお願いした。ところがそれも拒否した。仕方なく、1000歩譲って他の乗客が蜜を避けるため席を移動し、飛行機は45分遅れで離陸した。ここで1件落着するところだが、あろうことか乗務員に謝罪しろと言い出した。自分であれば、キレイなCAさんにマスク装着のお願いをされれば、前後ろ2枚でも装着するし、席移動を言われたら、手荷物置き場でも飛行機の羽根の上でさえ移動する。とにかく自分の主張だけの男で、しまいには大きな声で騒ぎ出したため、近くの空港に緊急着陸し機外に降ろされた。警察に連れていかれるとき、周りのみんなは拍手をしたそうだが、本人はどういう気持ちか手を振ってバイバイしていた。詳細はよくわからないが、ほんの少しだけ我慢するか、大人の対応をすれば済むことである。見ていて気分がわるくなった。しかし、ワイドショーはこれを面白くとり上げる。本人はしてやったりと思ってるかもしれないが、すごい賠償金がやってくるだろう。以前旅行関係の仕事をしたことがあるが、旅客運送約款のなかでは、この男の行為からすれば、背中を蹴っておとせる位航空会社が優位である。よい子が真似しないように、必ず痛い目に合わせるだろう。いやなものを見たと思っていたら、この後2件程マスク拒否で飛行機から降ろされている。ただでさえコロナで苦しんでいるこの時、この者達は複雑に物事を考え、人を困らせているようだ。ますます気分が悪くなった。しばらく「グッとラック」は見ないようにしよう。

 年に2度のワクチン接種の時期がやってきた。人に使うコロナワクチンは未だ完成していないが、こちらは「肥後チャボ」に使う混合ワクチンである。

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春先に生まれたピヨもすっかり大きくなり、大冠白チャボが5羽と達磨(黒)チャボが4羽生息している。今は孵卵器で孵化させるので比較的おとなしくすぐに捕まるが、我が家では親鳥が争って卵を温めるため、自然ふ化で育ったものだ。おかげで簡単には捕まらず、小屋いっぱいに逃げ回るので、ゴミだらけになる。外に逃そうものなら、網を抱えしばらく追いかけ回さなければならない。ニワトリといっても侮れず、10m位の高さまで舞い上がる。

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コンテナ3個に入れて車に積む。ちゃんと9羽居るか、ネコの弥太郎に確認してもらう。騒いでいたチャボが嘘のように静かになる。

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ニューカッスル病と鶏痘ワクチン、外部寄生虫の駆除も行う。新しく生まれた若鳥には羽根にアルミの標識が付けられる。

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今回は、農業高校の先生と生徒も参加した。今どきの若い娘は「きゃーこわーい」などといい鳥系は嫌がるが、この女子高校生は「カワイイ」と言ってとても頼もしい。誰かが「チャボあげるからもっていきなっせ」と言っていたが、女子高生がもらってもしょうが無いだろう。

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ここでは、自慢のチャボをお披露目する機会でもある。審査員も来ているので、よさそうな鳥は動物園で行われる「肥後チャボ品評会」に出品される。

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良い鳥の見分け方や、管理方法等その道のお偉いさんがいろいろと教えてくれる。我が家の鳥に比べ、皆キレイである。話を聞くと烏帽子を掃除したり、マッサージまでしているそうだ。それに比べ、野生化した我が家の鳥は汚れまくり、声もうるさく、ツメも伸び放題だ。おかげで品評会への出品はなかなか案内されない。自分は絶滅防止のために飼育していると、いつも自分に言い聞かせている。これで、来年の春まで、ニワトリさんは安心だ。

寒くなる前に、人に打てるコロナワクチンが早く完成することを祈るばかりである。