もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

孫に「すべり台」を作る

稲刈りも終盤となり黄金色に輝く稲穂も大型コンバインに次々と倒されていく。社会生活や食生活の変化からか、年々米の需要は減っているとの事だ。それでも、美味しいお米ご飯に丸美屋の「お城納豆」さえあれば、毎日でも飽きることは無い。

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農家も高齢化が進み、米作りは、小集団の生産組合を作り合同での作業方式が多くなった。大型機械により、作業効率が上がり、政府の補助金も有効活用できるからだ。我が家には田んぼが無いため、毎年今の時期になると農家の自主販売米を買いに行く。産地は山鹿市の北の方で、ここ何年か米の食味ランクでは、特Aの評価である。もう15~6年通っているが、美味しい米を求めてというより、生産者の方に会うのが楽しみで訪ねている。仕事で知り合った農家の方で、80歳を過ぎたご夫婦で農家経営をされている。

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品種は「森のくまさん」で、「ヒノヒカリ」と「コシヒカリ」をかけ合わせたお米だと思う。高齢にもかかわらず、個人での一貫生産をされている。量は少ないのだが、納屋には乾燥機や籾摺り機まで備わっている。帰り道に一袋精米し、お家で新米を頂くことが、ここ数年のありがたい楽しみとなっている。

毎週1回位のペースで孫が遊びに来る。1歳4か月になるが、意思疎通も随分できるようになった。自分の子供と違い、孫には好かれたいので、わがままも「ご無理ごもっとも」でほとんど言いなりになってしまう。

家の中に小さい滑り台はあるが、喜こんでもらおうと、外でコンパネを滑らせたら覚えたての言葉で「もう1回」のリクエストを何度もさせられた。

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そんなわけで、自分で遊べる「すべり台」を作る事にした。

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すべる部分は、サイドの板材と下のコンパネで簡単に出来てしまう。あとは、台を受ける中心部分とそこへ上る階段を作れば完成だ。

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いい塩梅に、以前作ったパソコン台と小さな本棚があったので、これを流用することにした。

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家具ではないが、登り階段、見晴台、滑り台の3点セットができた。別々に持ち運びができるので、どこでも設置が可能なのだ。てすりはその辺に落ちていた木の枝を使い、アウトドア感をかもし出している。

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野外塗料で塗装し、3点セットを組み立てる。公園にある「すべり台」には高さも長さも及ばないが、これならばいつでも何度でも滑る事ができる。

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さっそく使って頂いたが、ヤスリ掛けの甘さを指摘された。この子は新しいものが大好きで、しばらくは点検作業が入る。

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すべり度合いが今一つだったが、何度も登り降りを繰り返した。すべり台の事を「シュー」と名付けられ、遊び道具の一つとして気に入ってもらえた。しばらくは使ってもらえそうだ。