本の整理
何年か前、倉庫に棚を作り、読み終わって捨てきれない雑誌等を保管していた。特に読み返すわけではないのだが、捨てるには忍びないので、何時か見るかもしれないと取っておいた。とは言えほとんど再読することは無く何年も手つかずで、この際一気に処分することにした。
新聞や雑誌類は地区の子供会などの廃品回収に出しているが、重い本類は有難迷惑されるので、コンテナに入れてリサイクル業者に持ち込んだ。
丁度軽トラ1台分で、コンテナ21個あった。なつかしい「おれは直角」という漫画本のセット等もあったが、眺めると又保管しそうなので、有無を言わさず詰め込んだ。
民間のリサイクル場は空いていて、すぐに真ん中の計量器に乗る事が出来た。計量終了のチャイムが鳴ると、雑誌類を降ろす場所へ案内され、そこでさらに仕分けされる。荷下ろしが終わり再度計量すると重量が計算され、いくらかのお金がもらえる。今回の計算では、キロ当たり4円×390キロの1560円だった。さらに5円×50キロの250円が計算されているが、それは引いてあった。伝票を見ると、古紙処理費としてある。つまり再生できない本が混じっているので逆にお金がかかるのだ。差し引き1310円もらったので、コンビニで、飲み物と、嫁にあんまんを買った。しばし笑顔になりお腹はポッテリとなったが、倉庫はスッキリした。
熊本弁まっだし
新聞の、読者投稿欄で「熊本弁まっだし」というコーナーがある。60歳以上位の方たちが投稿していて、原稿は勿論熊本弁である。方便だからわかるニュアンスで思わず笑ってしまう。玉名地区では熊本弁に番付して、地域振興に使っている。
今や、地元であっても絵文字やスタンプで会話する若い人にはハングル語と間違えそうである。昔は高卒で、関東や関西に就職するものが多かった。正月に里帰りして、標準語の後にサーを付けるのが可笑しかったが、小さいうちに少しでも標準語をしゃべれるよう小学生の時、校長先生が「ことば使いの紙」を発明された。ゲーム感覚で標準語がしゃべれるようになる画期的なアイデアであった。
一人に20枚のカードを持たせ、お互いに会話をしている時、方言をしゃべったら相手に1枚やらなければならない。1ヶ月で清算し、カードが多いものはよく標準語が使えたと褒められる。ただし学校内のルールで、学校の校門を出たらルールが解除となり、男気じゃんけんではないが、元の木阿弥となってしまう。半年程続いたが、皆飽きてしまいいつの間にか無くなったが、昔だからできた事で、なんともアナログで面白い。
稲荷祭り
2月3日は初午で、恒例の稲荷祭りだった。持ち回りで行われていて、今年の担当区がなかなか気合が入っていた。何本かある鉄製の鳥居を全部赤いペンキで塗装してあった。天気も良かったこともあり、最近では一番の賑わいであった。
小さな祠ではあるが、戦時中の村からの出兵は、ここから送り出されていた。雨が長く降らない時は「雨乞い」もしていたらしい。
集まるのは、高齢者がほとんどで、ここでは熊本弁が飛び交う。
「どぎゃんな、ちょうしゃヨカかいた?」「なんさま腰もツン曲がってヒザとアドのいとうしてムネコン」「そらーほがくにゃこつ用心しとかにゃばな」と言った調子で、外国に来たようだ。不思議なもんで、歳をとってくると熊本弁がよりスムーズになってくる。