小国方面の仕事は阿蘇外輪山走行しなければならないので、しばらく行かないつもりでいたが、電話先で南小国と言われ南阿蘇と勘違いしていいよとOKしてしまった。仕方がないので、片道1時間をミュージックビデオを再生しながら出かけた。大観峰は旗がなびくほどの風邪で、阿蘇山も曇り空、景色は今一つだ。
ボブディランの曲で他のアーティストもカバーしている「アイ・シャル・ビ・リリース」という歌が流れ、訳詞がでてきた。今までよく意味は分からなかったが、どうも監獄に入った囚人がもうすぐ自由になれるというような訳詞だった。日本では、ディランⅡが、「男らしいてわかるかい」というタイトルで歌っている。何十年も前だが、成人式のお祝いにバンド演奏の依頼がありこの曲を演奏した事があった。なんと場違いな曲だったろうか?今気づいてしまった。
阿蘇原野では牛さんが迎えてくれた。
これから行く南小国も赤牛が沢山飼育されている。黒和牛に比べ脂身が少ないので、一般流通はそんなに多くないが、ヘルシーで味がいいので、このあたりのレストランでは結構取り扱っている。
仕事先は黒川温泉のすぐ近くだったが、昼には終わるので、前回食った「午房うどん」かしゃれたカフェでピザでも食うか考えていたら、赤牛さんがいくつも目に留まるので、「赤牛丼」でも食おうと帰り道の焼肉屋さんによってみた。
「焼肉まるや」というお店でとりあえずメニューを見せてもらう。赤牛丼はなかったが、「テールラーメン」800円というのがあった。熊本では豚骨が主流で、醤油・味噌もあるがテールは無い。主人に聞くと牛の尻尾のラーメンとの事だ。今日は丼の気分であるが、どうも旨そうである。まずいときにはすぐ近くに「午房うどん」が待っているので、食ってみることにした。
塩ベースの透明なスープで如何にもうまそうだ。それに大きな塊のテールが奥深く沈んでらっしゃる。これは見るからにうますぎる。はやくはやくと焦ってしまった。
あやうく口の中が火傷しそうになったが、味も香りもしつこくなく初めて出会うスープの味だった。もちろん星☆☆☆で次はこの店のホルモン定食850円を食べることにしよう。