もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

また一つ年を取る

山本由伸おまえもか

年末になると1年の話題の出来事がお約束のように特集される。大谷さんの活躍も繰り返し繰り返しテレビで放映されるのだが、試合がなくても大谷さんのニュースを見るだけで気分が楽しくなる。いろいろと予想された移籍先もドジャースに決まり、あまりの移籍金の大きさに、なかなか実感として想像できない。

古典落語で「嗅ぎ賃」という話がある。鰻屋の隣に引っ越してきた男が、蒲焼の匂いでご飯を食べる話だが、大谷さんの入団発表インタビューも、何度聞いても価値あるものに聞こえ、これで毎日ご飯2杯位はいけそうである。山本由伸のドジャース移籍にしても大谷のリクルートが大きく影響しているのは間違いない。球界NO1の大谷さんから、理にかなった誘いを受ければ「おっしゃる通りにどうにでもしてください」と言いたくなる。そんなわけで、来年の大リーグ開幕は待ち遠しくて仕方がない。日本人の投打にわたる活躍が毎朝見られる。早くホームランを打って新しい兜をかぶってほしい。

 

今年の暮れは毎日のように貴乃花のCMが流れている。目をくるくるしながら絶妙な言い回しで「ふるナビふるナビふるさと納~税、今なら30%」おかげで知らず知らず口ずさんでしまう。もし大谷さんが日本で納税できるなら、日本中の地方自治体が喜ぶだろう。本人は節税より納税で喜びそうだから。

真面目に働く国民はふるさと納税の返礼品や年末調整の還付金などでひと時の楽しみを味わうだけなのだが、政治資金パーティーの裏金問題にはあきれてしまった。有名大学を出たお偉い先生方が、子供みたいな方法で所得を裏金に変えている。これでいけると思うところが情けない。表面に出ないお金だから、まず良いことには使ってないはずである。この騒動で棚からぼた餅が落ちてきた議員さんも「突然のことで思いもよらず高揚感はありません」など本当はうれしくてたまらぬくせにコメントが情けない。大谷さんのように「皆が同じ方向を向き、国民が幸せになるため精一杯努力します」位言ってほしいものだ。

 

野菜の展示台を作る

以前から娘夫婦が自家焙煎珈琲のお店を計画しているのだが、やっと来年1月には開業できそうである。店舗では珈琲やちょっとした焼き菓子に加え、無農薬自家野菜の販売も予定してる。そんな訳で、店舗の傍らにおける展示台を作ることにした。 

 

さしあたり珈琲のついでに、野菜を買ってもらう程度でのスタートだから、空いてるスペースに台が置ければいい。

店舗内では設置場所が限られているので、先に野菜のトレイを4個ほど作ってみた。そのあと店舗のスペースに合わせ、トレイを乗せる台を作った。形が昔小学校にあった「号令台」みたいになってしまった。

実際には隣の畑で栽培しているものを展示するので多くのスペースは必要としない。とれたてを望む人は、畑に行ってそのまま収穫して持って帰ってもいいのだ。

無農薬で作っても販売するときには無農薬の表記ができない。食品表示について、農林省からおしかりを受けるのだ。例えば種子の段階で消毒していたら出来た商品も完全無農薬とは言い切れないので、栽培期間のいつからいつまでを無農薬ですという表示の仕方になるらしい。逆に怪しげで面倒である。まあ農薬も、決められた使い方であれば安全性に問題はないと思うけど、栽培主任の嫁が無農薬にこだわるので、手間がかかっても農薬を使うわけにはいかないのだ。

知り合いからスマホのPR用展示台を頂いた。店の看板にいいかと思ったのだが、ちょっと大きすぎるので、これもリメイクして野菜の展示に利用することにした。

 

新たに2個のトレイを作り、鉄パイプと木材で補強した。後で、野菜直売所の「つちの幸」のロゴを作り、上からぶら下げる。見た目は今一つだが、下にゴロゴロがついているので、どこにでも置くことができる。

 

また一つ年を取る

ちょっと前に一気に寒くなった。必死に巣ごもりしていたスズメバチもついに力尽きたようで、一匹も巣からでなくなった。ここ数年は11月中旬頃に薪ストーブが登場していたが、1か月以上遅れてやっと出番が来た。

本来ストーブの事を考えると、少しづつ温度が上がるように燃やさなければならないのだが、もう待てぬとばかり、ストーブも張り切っていて、いつもより派手に燃えている。今年は3年ほど前に切った十分乾いた樫木の薪があるので、スギやヒノキに比べ、倍ほどの長い時間メラメラと燃えてくれる。

ここ何日かの寒さで阿蘇の山々も雪が積もっており、やっと正しい日本の年の瀬が来たようだ。

正月が近づくと家の周りの片づけや墓掃除など、年末にやることを一つずつつぶしていく。毎年来年からは餅は買うことにしようと嫁と誓い合うのだが、暮れになると餅つきが予定に入っている。今年は事もあろうか、早めにもち米を注文してそれを忘れた嫁は同じ量のもち米を他の店から買って帰ってきた。やっぱり餅をつかないと年が明けないのだ。

最初に神棚に飾るお鏡さんを作り、そのあと餡入り餅や雑煮にいれたりする餅を作る。今回わかったことは、自分は餅を丸く整えられないことだ。何度やってもうまくできない。そのうち納豆や砂糖をつけて食ったりと自分の腹が重ね餅のようになってしまった。102歳になるばあさんにも小さく切って注意して食べさせた。のどに閊えるどころかペロリと食べてしまった。餅つきも1日がかりで疲れてしまい、来年からは餅は買うことにしようと今年も嫁と誓い合った。

歳を取ると、時間の流れが速く感じられ、その年何があったか思い出せない位に時が早く過ぎていく。「歳月人を待たず」というように、そのうちそのうちと思っていても、目的が果たせなく年を越すことが多い。幸い正月を迎えると一度リセットしたような気持になり、ようし今年は早くから・・・と思うのだが、気付けばあれよあれよと日付が替り、時すでにお寿司となってしまう。それでも何とか平和に正月を迎えられることは、誠にありがたいものだ。ウクライナパレスチナ、その他多くの国で飢餓と寒さに震え銃を構えている。今は、国と国との争いは、力での抑止に変わりつつあるのでこの先まともな国のリーダーが出てこないと大変な方向へ向かうことになる。

そんなことを少しばかり気にしながらも、来年こそはあれとこれとそれを実現するのだと強く思うのである。