もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

パワースポットでパワーを吸い取られる

H3ロケット

落語家の桂歌丸さんの決まり文句で「一度でいいから見てみたい女房がへそくり隠すとこ」というのがある。子供のころの話で、ツチノコに出くわした話を思い出す。近くのオジサンが、少しハアハア言いながら「今朝クヌギ山を歩いていたら、上からトックリ蛇がごろごろ転がってきた」と話していた。ツチノコは一升瓶の形をしているので、この辺ではトックリ蛇と言われていた。当時スマホなど無いので当然話の中から本当かどうか感じるわけだが、とてもリアルな話だったのでそのうちツチノコが見れるかも知れないと思っていた。他でもツチノコ騒動はいくつか耳にしたが、どうやらマボロシ~に終わったようだ。そんな生存が定かでないツチノコより、まだ可能性があるロケットの打ち上げを以前から「一度でいいから見てみたい」と思っていた。鹿児島の内之浦種子島の宇宙センターには一度行った事はあるが、実際にロケットが打ちあがる光景は未だ見たことが無い。H3ロケットは再三打ち上げ延期されていて、今回はJAXAの威信をかけるものでもあった。当日のJAXAのライブ中継に自分も見入っていたが、結果は煙がモクモクと出ただけで終わった。

その後ネット上では、キムさんに頼めとかテポドンを見習えとかさんざん非難されていたが、そもそも国民の食料を犠牲にしてまでもロケットを飛ばす国と、災害の復旧にお金を使う日本とでは、その開発費が比較にならない。国の少ない予算でよく頑張っている方だと思う。一度も国会で仕事をしていない国会議員の給料などそちらに回して欲しい位だ。とにかく次の打ち上げを待つしか無いが、あの風光明媚な種子島の発射基地から大地を揺るがす音と共に空高く上がっていくロケットを、いつか生で見てみたい。

落ち葉たい肥を作る

毎年秋から冬にかけて大量の落ち葉が家の周りに落ちてくる。

暇をみて少しづつ集めて処分するのだが、その時期は集めても集めても空から枯れ葉が降ってくる。そのうち回収できなくてミミズの住処となり、それを狙って夜な夜なタヌキやイタチなどゴソゴソとやって来る。マメに掃除すればいいのだが、楽したい僕はなんとかせねばと考えついたのが「落ち葉たい肥」作りである。今まで厄介者として空から舞い降りていた木の葉も、これを有機肥料として利用できるとなれば、山吹色の小判が降ってくるのと同じで、風の吹く日が楽しみへと変わっていく。葉を集める作業も一つも苦にならず、笑顔に変わるはずだ。そんなわけで、落ち葉堆肥場1号機を作る事にした。

嫁の甘藷育苗ハウスの隣に丁度よさげなスペースがあるので、この辺りに1坪程度の枠を組めばいいだろう。

最初木枠の予定だったが、倉庫の中を物色していたら、使っていない物置用の棚が出てきた。しっかりした鉄板で、塗装もしてあるから、しばらくは使えそうである。ハウス用パイプも沢山あるので、長さに合わせ、枠の中にパイプを通した。

入り口を開閉式にして他の面は固定した。作成時間もそんなにかからず、おおよそ完成した。早く作ればよかったのだが、今は枯れ葉が足りないので、秋になり落ち葉の最盛期になった頃、米ぬかをサンドイッチにして雨に濡れない様シートを掛けるつもりだ。それまでは、その辺にある落ち葉の捨て場となる。

スマートウォッチを買う

婆さんがついに102歳を迎えた。相変わらず元気で週に3回デーサービスに出かける。

デイサービスでは簡単なリハビリもやってくれるので、杖は必要だが、歩く機能も昨年とほとんど変わらない。ケーキだって4分の1を2日かけて食ってしまった。胃は衰えてないのだ。

子供である自分も何とかあやかりたいものだが、病気治療の後、昨年から健康管理を兼ねてスマートウォッチを買おうと機能や性能を比較していた。

今まで使っていたのはシチズンのダイバーウオッチでとてもタフな時計だ。防水、電波、ソーラー駆動で10年ほど使っているが、ほぼ外すことなくベルトを交換した程度でとても気に入り重宝している。スマートウォッチは名の通り、スマホの子機みたいなもので、スマホ連動で機能を発揮する。目的は心電図が図れるもので、各種製品の中で一番機能としてよかったのはアップルの商品であった。しかし、使っているスマホがアンドロイドで、スマホまで交換するにはお金がかかりすぎるのでアンドロイドで操作できるものにした。ただ、心電図機能が医療用として日本で認可している製品はアップルだけで、一応参考として使えるものしかアンドロイドの製品はない。仕方なく様子見を兼ねて、1万円位の中華製を買った。機能としては血圧、体温、心拍数、血中酸素、呼吸数、心電図、睡眠時間とすごく機能満載で、1時間ごとのデーターがスマホで確認できる。これが正確であればいう事無いのだが、アメリカに飛んできた気球と同じで何が本当か訳が分からない。体温は35度しか上がらず血圧は高くても何時も正常にでてくる。心電図も図り方次第では、計測結果が違ってくる。時間表示と血中酸素位しか信用できなく、データーを見てると具合が悪くなりそうになる。猫の弥太郎が居ればプレゼントでもするが、自分の健康管理にはほぼ適さない。次はもう少し進化してから買おうと思う。

パワースポット

阿蘇の上色見に巨大な岩山を大きな風穴が貫いてるパワースポットがある。人気アニメの舞台にもなった事で、今や隠れた名所となっている。入り口の前は何度か通った事はあるが、岩山の風穴には行った事が無かったので、最近落ちた体力にパワーを頂くため、出かける事にした。

さすがに最近人気のスポットだけあって、駐車場が随分大きくなっている。この日も結構な参拝者が訪れていてカラフルなキッチンカーも看板出して頑張っていた。

 

石段を上がり上を見上げたらびっくりした。杉の大木の中に、なんと100基近くの灯篭があり、神殿は多くの階段をずーと登った先にある。急坂では無いが、息を切らしながら半分程登ったところで、嫁が「この辺りで帰ろう倒れたら困る」と言い出した。いやいや折角来たので、ゆっくり登ればなんとかなると言いながらヘロヘロになりやっと神殿に着いた。風穴の穿戸岩までは、さらにくねくねとした上り坂を100m位登らなければならない。

それでも、無理すれば行けない距離ではないが、嫁は反対するし息は上がっているし、今日の所はこれで勘弁してやろうと、下から眺めて降りる事にした。

まあ、我が家から40分位で来れるから、近くの田楽屋さんに来るついでに登ればいい。今日はパワーを沢山もらうはずだったが、どうも少しばかり吸い取られた気がした。