自家焙煎したコーヒー豆を大津町の「とれたて市場」に出荷し始めて、1年半過ぎた。大体決まった数が売れているので、お得意様もいらっしゃるみたいだ。珈琲豆は、品名を「Santoukan珈琲」としている。Santoukanは、放浪の句詩人「種田山頭火」からきている。特に本人に許しを得た訳ではないのだが、ただ単に山頭火の句詩が好きだからで、勝手に頂いた。
山頭火は山口県生まれではあるが、熊本とゆかりが深く、一時期熊本植木町の味取観音堂で堂守をしていた。
その後、熊本市内に住んでいたこともあり、至る所に句碑があったりする。
山頭火は珈琲と言うより、酒をこよなく愛したようだが、彼の自由句詩のように、我が家の自家焙煎コーヒーも味わい深く愛していただけたらありがたい。
そんなわけで、今月から新たな直売所でも販売することにした。
販売面積はB4用紙の広さ程度しかないので、販売高はそんなに期待できないが、少しは目に留まるよう、展示台を作成した。
手作り感を出すため、板を加工する。文字の周りをルーターでくりぬき、販売場所に合わせた大きさで箱を作った。
このあと水性ニスで塗って仕上げたが、雑な作りになってしまった。まあ手作りだからこの程度でいいだろう。
コーヒー豆は、種類により産地が違うため、生豆の状態が結構違ってくる。中には、選別に時間がかかったり、モカ種みたいに不良豆が多かったりする。それでも丁寧に煎り上げると、とてもおいしいコーヒーが出来上がる。
焙煎した後、我が家でデザインした袋に詰めていく。家内手工業である。
珈琲は焙煎の度合いで、中の成分に変化が生まれるようで、結構健康や美容にいいらしい。我が家で穫れた日本ミツバチのハチミツとコーヒーをセットで摂取すれば、コロナにも強いかもしれない。
荷造りが終われば、いざ出荷あるのみだ。
今回、JA菊池の「菊陽店」と「合志店」に置かせてもらった。ここ菊陽店は熊本市内から外れたところにあるが、売り場面積当たりの販売高は農産物の直売所では日本一売れていた。今でも、毎朝沢山の人達やプロの料理人の方でごった返している。農産物の店舗に珈琲は今一つピンとこないが、新鮮、安全、安心のコンセプトで出荷している。
お茶製品の間に、そっと潜り込ませていただいた。どれくらい健闘できるか楽しみである。ちなみに嫁のズッキーニは先日の雨風で、ほとんどが折れてしまった。数本しか残ってないので、炒めたり、漬物にしたりして、我が家で食ってしまうのだ。今のズッキーニーは美味である。