珈琲移動販売車を作る
我が家の自家焙煎珈琲の販売先の一つである農産物直売所の「きくちのまんま菊陽店」で19年誕生祭が行われた。今回初めて出店依頼があり、どんな感じかよくわからなかったが、試飲してもらって、商品を販売できる様、珈琲と機材の準備が必要になった。テーブルはお店で用意するとの事だったが、何か作らないと気が済まない僕は販売用の移動型テーブルを作る事にした。
以前から移動作業台として使っているリアカーがあるので、これを展示台に改造すれば短期間で出来てしまう。嫁はやめてくれと言ったが、イベントが終われば又すぐ元に戻せるので、身ぐるみ剥いで改造に取り掛かる。
中の枠は孫が生まれたときにお昼寝用ベッドとして以前に作ったもので、寸法はリアカーサイズにぴったり合うようになっている。あまり使った記憶は無いが、どうせもう使えないので、この際これを再利用する。
上から蓋をするように、檜のフローリング材で天板を作る。ほぼ骨組みが完成したので、隙間を板材でふさいで塗装を施す。
タイヤをキレイキレイにして、いざ出陣。
当日は天気に恵まれ、野菜や加工品の販売に加え、肉や米なども特価販売された。PRチラシも事前に配布されたようで、お客さんも結構多かった。
我が家の場所は、婦人部のぜんざいとモリンガ茶の販売ブースの間だった。モリンガ茶のブースでは、若い嫁さんがホットパンツで元気に呼び込みをされていた。我が家の嫁があと50年程若ければパンツが見えそうな短いスカートをはいて声掛けするのだが、なんせ我々はシャイなので、蚊の鳴くような声でしか呼び込みでがきない。ここは婿さんに任せるしかない。
イベントは午前中で終了したが、そこそこの売り上げと、お客さんと対面でコーヒーの宣伝ができた。店長から来年は20周年だからぜひ参加して下さいとの事だった。
刈払い機の修理
愛機のホンダ刈払い機の調子が悪い。パワーを上げるとエンジン本体がブレだして、まるで両手にハンドマッサージ機を握ったようになる。まだそんなに古くはないので、なんとか修理せねばと思い、原因を調べることにした。
まず、エンジンだけにして動かしてみる。やっぱり回転を上げるとぶれだすので、エンジン内部のベアリングかと思い、分解してみることにした。分解は大好物なので、そこまでしなくてもと言う位バラしてしまった。
本体は小さくても確かなOHCエンジンでかわいいピストンもついている。エンジン内部は極めてキレイで、結局エンジン側のベアリングに異状なく、クラッチケースの方に大きなガタがあった。この機種はプロ用で、ホームセンター用よりも1万円位値段が高い。その代わり振動防止の部品が入っており、長時間疲れにくい設計になっている。
振動を防止するはずの機構が逆に振動を助長して10分も使うと手がパーキンソンのようになってしまう。たぶん不揃いで長めのナイロンロープで長時間雑草を切ったためであろう。ホンダのカタログをみると、ナイロンロープ用の機種はクラッチケース周りが金属でできており、バーの大きさも少しだけ大きい。いろいろと勉強にはなったが、とりあえず使えるようにしなければ、草を刈る度に嫁に頭を下げ「あなたの専用機を使わせて頂きます」とお断わりしなければならなくなる。それでもエンジンは取り返しのつかない状態になっておるので、以前使っていたキャブレターの調子が悪い刈払い機が遊んでいるので、後家合わせで組み立てることにした。
余分な手間だったが、一応問題なく使えるようになった。今度買うときはシャフトの軸受けが金属でできている機種を買う事にしよう。
地鶏のご褒美
2回目の心臓カテーテルが無事終わり、次回の点検は半年後となった。機械はエンジンを載せ替えればまた最高のポテンシャルを手にすることができるが、人の場合は自己再生と病院の手助けで、健康状態を頑張って維持するしかない。治療前日に、術後のご褒美に美味しい地鶏の店に連れて行ってくれると子供達と約束していた。
菊池の「竜門ダム」の近くにある「森の味処なかむら」という人気のお店らしい。地鶏屋さんと言えば、山鹿の鹿北にあるお店が有名で、以前菊鹿ワイナリーに行った時、ついでに食べに行ったのだが、あいにくのお休みで仕方なく近くの地鶏屋さんに入った。ところが、これがハズレの店で、ワニの肉を食ってるようで半分くらい食べて店を出てしまった。その時のトラウマもあったが、「地鶏のなかむら」は以前テレビでも紹介されていたのでそこそこ期待して出かけた。
エミューが出そうな山の中
我が家から40分ほどの距離だが、結構山の中である。近くに「エミュー観光牧場」があり、何年か前エミューが逃げ出し「捕まえるのに何日も大事した」というニュースを思い出した。多分このあたりの草むらにエミューは潜んでいたのだろう。
噂に違わず、駐車場は満杯で入り口には「本日予約で満席です」の看板があった。丁度雨が降っていたがそれなりの雰囲気があり、紅葉時もなかなか良さそうである。
中に入り一瞬メガネが曇ったと思ったら、煙が充満していた。なんと換気扇らしいものが見当たらず、屋根の天井サイドから自然に抜けるだけである。お客さんは早く食おうと炭火でバリバリ焼くので、天井付近はスモークがかっている。吐ききれない煙と匂いはお客様のお土産となってしまう。
地鶏となめこ汁のセットを注文した。さすがに肉が柔らかく味も良い。昔子供のころ我が家に居た地鶏は顎がだるくなるほど咬んでいたが、その日の朝に調理するのだろう不思議な位柔らかった。ただ、地鶏の追加メニューが無かったのは残念であった。
お腹も少し余裕があり、帰りに安くて美味しい「ReyMo」というパン屋さんに立ち寄った。おすすめの林檎と紅茶のパンを買い、サービスでもらった珈琲を階段で滑ってひっくり返し、皆から「なんばしよっと」と言われてしまった。済生会退院のご褒美の「地鶏とパンコース」はこれにて終了した。