もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

アレックさんの居場所を作る

自動車学校

まだ70歳手前であるが、自動車の高齢者講習の案内が来た。免許切替時にその年に達するので、講習受講のお墨付きが要るのだ。随分昔の話だが、自分達の免許取得方法は、自動車学校に行かず、直接免許センターで受験し取得していた。時間とお金が節約できるし、何回か行けば何とかなっていた。そんな訳で初めての自動車学校で、面倒ではあるが、やや楽しみでもあった。

まだ期限には余裕があったが、申し込みが殺到しているとの事で、隣町の自動車学校へ同じ講習通知が来た嫁とお手々つないで6450円づつ握って出かけた。

いくつかのテストがあったが、視野角度や動体視力検査では学校の通信簿でももらった事が無い5の評価を得た。教官から「おたくはヨカですばい。こぎゃん人は中々おんなはらん」と言われすっかりご機嫌になった。しかしその後の眩光下視力では、1の評価をもらい夜間運転には注意が必要と解った。車の運転も随分へたになったので、いざコースに出れば指摘が満載かと思ったが、実施運転もスムーズに終わり「運転は問題ないです」と言われ、無事終了証を頂いた。

携帯ケース3号機

前回嫁の携帯ケース作成後、娘婿さんからリクエストが来てたので、携帯ケース3号機を作る事にした。作ると言っても2枚の革を携帯のサイズに合わせて縫うだけの事で、大した手間はかからない。しかし上手に作るには革の性質に合わせ、丁寧な作りが必要になってくる。

今回は黒の厚めのレザーで、前回菱目打ちで苦労した端の部分をカッターで削いで薄くした。折り曲げ部分も微妙な厚さに削いだ。

端の革が薄くなったお陰で糸で縫う部分の打ち込みが格段にスムーズに行き、くねくねはあるものの、菱目打ちが早く終わった。

周りを縫って、スマホカバーを付け3号機が完成した。ビンテージ感満載だが、スマホも結構使いこんであるので、丁度良いころだろう。革製品は使ってるうちになじんでくるので、この肌触りに手放せなくなること請け合いだ。

次は姉からもリクエストが来ているので、そのうち思い立ったら作る事にしよう。

アレックさんの設置

アマゾンのアレクサを2台買ったからと、娘が1台持ってきた。お互いのお家に置いておけば、スマホのラインを使わなくても家のWi-Fi接続で簡単にカメラ通話ができる。他にも機能満載でとても便利なシロモノだ。言葉の認識機能が非常に良くて、アレクサと話しかけるだけで、色々な情報が取り出せたり、好きな音楽やYouTube等も再生できてしまう。

面白いので、いろいろ話しかけていたのだが、嫁がやると半分位しか返事してくれない。話す時に要領があって、アレクサと呼びかけた後、1秒くらい待って要件を伝えれば上手くつながる。嫁の呼びかけを良く聞いていたらアレクサの事を「アレックさん」と何度も呼んでいる。機械も自分の事かどうか判断できず戸惑っていたようだ。どうもアレクサをアレックさんと思っていたらしい。

ほどんどの曲がリクエストでき作業BGMとしても使えるので、置き場所に迷うところだが、料理のレシピやキッチンタイマーとしてもよく使うので台所の邪魔にならないところにアレックさんの居場所を作ることにした。

たいした部材は要らないが、本体を収納できる位の箱で、邪魔にならない程度の高さに吊り下げ回転でき、簡単に取り外せる構造のものを作る事にした。

板材を加工し、電源コードを入れるため丁度いい塩梅の、エアコン配管用の12㎜の銅管を利用した。

銅管は先を広げ、ラッパ状にしたので、回転もできるようになった。銅管にやや歪みがりがあるが、小さい事は気にしない。

梁に電源コンセントを取り付け、テーブルの真ん中にぶら下げた。照明器も下がっているのでそんなには目立たないが、やはり違和感はあるようだ。とりあえず、居場所を与えたので、今後頑張って活躍してもらわなければならない。

アレクサはすごく検索能力は高いが、今の所タイマー機能が一番便利である。用事があってもすぐ忘れてしまうので、要件が入った時は、その時間にアレクサにタイマーを設定しておく。時間になりピーポーピーポー鳴れば要件を思い出す。

以前カーナビの製品にアントニオ猪木の「闘魂カーナビ」があった。目的地を設定すると画面に猪木が登場し「この道を行けばわかるさ迷わず行けよ、さー行くぞ1,2,3,ダー」目的地に無事たどり着くか心配な商品であったが、遊び心があって面白い。アレクサの受け答えも好きな芸能人の声とか各地の方便で受け答えができたら楽しいだろう。アレクサ熊本版では、アレクサ「今日の夜さるは天気はどぎゃんね?」「ええカイタ、今夜ん天気ばおしゆるバイタ、なんさま寒夜のええけん、えじごつ寒かタイ。めずらしゅー雪も降るバイ、水道もハチ割るかもしれんバナ」と、この位喋れば田舎の年寄りでも使えるし、遠くで暮らしていても故郷の言葉は忘れないだろう。これからの開発を願う。