もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

一本立ちの門松を作る

煙突掃除

北日本北陸地方では記録的な雪が降っている。ここ熊本でも水俣で15cm位の雪が降った。日頃そんなに降らないので、タイヤの準備ができてない熊本では、それだけで車が50台程立ち往生したらしい。

我が家の庭のカメレオンにも気持ちばかりの雪が降った。幸い1cm程度で、すぐに解けた。今のうちに屋根に上り、先延ばしにしていた煙突の掃除をすることにした。

本来なら11月には掃除が終わり、寒いときは煙突から煙が立ち上がるところだが、健康診断の後の治療のゴタゴタで、遅くなってしまった。

煙突掃除は2年に1度行うようにしていて、以前作った先端に生ウニの針みたいな物が付いたガシガシ棒で、煙突のルーフトップを外し上からガシガシとやる。固めれば習字に使う墨みたいに漆黒のススが下のビニール袋に溜まる。

部屋の中の煙突は排気調整用のダンパーを付けているので、煙突を取外し外でガシガシとやる。

2年も経つと知らず知らず結構な量が溜まっている。自分の貯金も知らず知らずに溜まってくれれば、どんなにかありがたいのだが、こちらは年金と一緒で減る一方である。

煙突を組み上げ、早速点火してみる。空気の通りが良くなったのか、いつもより多めに燃えている。薪をくべ、暖を取るまでにやや手間はかかるが、火の揺らぎと広い範囲の暖かさで、心穏やかに眠くなってしまう。

ロシアからインフラの攻撃を受け電気もつかず、寒く凍えたウクライナの事を思うと申し訳ない気がするが、武器の供与より薪ストーブを大量に送った方がいいのかもしれない。

クリスマスプレゼント

嫁のスマホケースが作りかけになっていたので、孫へのプレゼントと合わせとりあえず作ってみた。複雑なものでは無いので、皮2枚を寸法に合わせ、縫うだけの作業と思っていたら、結構大変で、それぞれの作業で要領が要る事が分かった。

本体カバーとカードの収納部分だが、皮の厚みがありすぎて針を通す菱目打ちが簡単に抜からない。仕方なく茶色の薄めの皮に変更した。柔い革の裏にトコノールを塗って適度な革の張にするのだがこの辺りも塗り込む度合いが解らない。

裏返して革を縫ってみた。縫い目をみると、アリの行列みたいになった。

表側も負けずにすごくゆがんでいるのが解ってしまう。中央の部分を少し削げばよかったのだが、締めたときにカバーがやや持ち上がる。すべての部分が雑に出来ており30点くらいの出来である。大分のレザークラフトマン「どーなんさん」が見れば3回転半位転げ回って笑うかもしれない。しかし課題は随分見つかったので次回の作品で挽回しよう。

クリスマスには、女の子だが、孫が今一番はまってる「パーパトロール」のおもちゃと本をプレゼントにした。嫁には出来の悪いスマホケースを渡したが、どちらもそれなりに喜んでくれた。スマホケースの素材が良かったのか、娘婿さんから早速革のスマホケースが欲しいと注文が入った。近いうちに作る事にする。

門松を作る

毎年暮れになると門松を作っているが、頭に浮かぶのが「門松は冥土の旅への一里塚、めでたくもありめでたくもなし」という一休さんの句である。要は正月はめでたいが、死に向かって一歩づつ近づいているとの話である。しかし今のご時世、大雪は降るは、ミサイルは落ちるは、コロナウイルスは攻撃してくるはで、良く1年間何とか生きたなと思う。何年か先の不確かな未来より、今身近な人達と正月迎えられる事が、ありがたくめでたい時代なのだ。まあそんなわけで今年も福の神を迎えるために門松をつくるのだ。

材料は、シンプルに裏山の孟宗竹と薪の原料の丸太にした。松竹梅も全て揃うのでもうできたようなものだ。

門松の竹は普通3本立ちだが、特に竹の本数にきまりはなく、神様がくるときの目印になればいいとの事で、今年は1本立ちで作る事にした。台座は同じ幅になるように、丸太にテープを巻、チェンソーで切った。

ロウソクみたいに、丸太の台座に竹を立ててもう出来上がった。松・竹・梅やナンテン、千両、ロウバイなど家の周りにいくらでもあるので適当に飾り付ければ完成だ。

今年も残り2日となった。いろいろあったが、婆さんが101歳で去年の今頃とほとんど変わらぬ程元気な事は驚きである。

益々深刻化するウクライナの戦争も、早期終結と、来年も楽しく暮らせるよう願って

皆さま良いお年をお迎えください。