もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

平凡な毎日こそ幸せなのだ

そろそろ家賃を下さい

未だに日中は暑く秋の気配すら感じられない。今年は柿が不作で庭の柿の木は寂しいものである。いつもなら熟した柿を狙ってスズメバチがやってくるのだが、今年は静かでいい。近くに日本ミツバチの巣箱が有るので、毎年今の時期は虫網とバトミントンのラケットでミツバチを誘拐するスズメバチを遠くへ飛ばさなければならぬのだ。

今攻めて来ているのはキイロスズメバチで、この蜂はホバリングしながらミツバチを掴まえるという効率の悪い狩り方である。巣箱の入り口に金網でガードしておけば犠牲になるミツバチはわずかなものである。今年は外敵も少なく、ミツバチの皆さんもストレスが少なく元気に暮らしていらっしゃるから、そろそろ家賃を請求しなければならない。

庭の柿はダメだったが、畑の脇に植えていたナシが数個大きくなった。

品種は定かでないが、そこそこ大きく見た目も美味しそうだったので、一つかじってみたら歯が折れそうになった。カラスに食われる前にと思ったのだが少し早かったみたいだ。

甘藷畑でイノシシとのバトルがしばらく続いたが、ついにイノシシのほうが白旗を上げた。

電気牧柵を設置した後は畑の中に浸入した形跡は無く、電気柵から数メートル離れた所に足跡があり、すぐ下の畑で右往左往している。

結構大きめのイノシシみたいで「いやーまいったなー隣の甘藷畑は電気ビリビリで長靴でも履かなければ感電してしまう」「ナフコにシシ用ゴム長売ってあるかな?4足いるなーブヒブヒ」「仕方がない山に帰ってイベリコ豚君みたいにどんぐりでも食べようブヒブヒ」

テーブルを作る

風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざがあるが、寝室のテレビが故障した為、他の部屋のテレビとの入れ替えをした結果、今置いてるテーブルの幅がじゃまになった。つまり巡り巡って、代わりのテーブルを作る事になった。新しく買えばいいのだが、また巡り巡って違ったテーブルを買うのも大変だから、冷蔵庫の食材の残りでおかずをつくるように、板材の残りで小ぶりのテーブルを作る事にした。

以前作ったテーブルが3台ほどあるのだが、普段使いは小さいほうが何かと邪魔にならない。今回のテーブルサイズは90cm×40cmで、コーヒーとアイスクリームそれにテレビのリモコンと足が乗せられれば十分である。

部材を切り出しサンダーで表面を削る。不燃物に出そうと思っていた古いテレビ台のガラス板が2枚あったので、ついでに使う事にした。

所々金釘の跡があるがダボで隠すのも面倒だからそのまま使ってしまう。ガラス板のサイズが小さいので、天板の足りない部分は、板材とのハイブリッドだ。

周りを水性ニスで塗装して出来上がり。インダストリアル風の0円テーブルの完成です。

2回目の心臓カテーテル

去年の12月心筋梗塞が見つかり、とても怖い思いして冠動脈にステントを入れた。あれから8か月経過し、治療後の心臓の状況について検査にいった。車であれば半年点検か1年点検など区切りが解りやすいのだが、なぜか8か月後の点検である。とにかくこの検査結果で、今後の活動目安が判るので、良い返事を期待しながら済生会病院へ出かけた。

主治医の先生は40歳前後の女医さんで、セーラー服のダンスユニット新しい学校のリーダーズ」のヴォーカルみたいな感じの人である。首を振って踊ったりはしないが、質問は端的にしなければならず、多くの質問には答えてくれない。その先生に、心エコーの画像を見ながら「うーーん、もうちょっと検査を増やしましょう来週来て下さい」といわれた。言われた通り翌週いくつかの違った検査をうけたら、どうも2回目のカテーテルが必要らしい。

結局次の週に2泊3日で済生会へ治療入院となった。

前日、治療方法の説明が別の先生からあった。2回目なのでおおよその流れは判っている。しかし、説明された先生がまだ若くまじめな方で「可能性は低いけどこういう事もあります」とエクモの話まで登場した。ただでさえビビッているのに、聞いてるだけで治療前からハアハアと息遣いが荒くなってしまった。前回足の付け根からカテーテルを入れたので、今回はできれば手首からお願いしますと小さな声で要望だけはしておいた。

翌日あのグワングワンと音がするロボットやモニターいっぱいの手術室でカテーテル治療を行った。今回は前回入れたステントの先を何種類かのワイヤーみたいなものを入れて治療した。前回こんな思いは2度としたくないと思ったが、2回目になると心なしか慣れたような気がして、怖さより尿をこらえる事に必死にだった。1時間30分程で無事終了し、スムーズに流れる血流も画像で確認できた。手術室の先生方に深々と頭を下げ、病室に帰った。やっと安眠できる。

ここしばらくは近い間隔で、検査に行かなければならないが、病院まで1時間以上かかるし、検査次第では運転手まで必要になる。大きな病院は年に1度の人間ドック位だったのが、病院通いが一つの予定として入ってしまった。同じ飲み仲間の話を聞くとそれぞれ至る所の病院に通っている。老いるとはこういう事なのか。珍しく元気にしている者は「オレは頭が悪いだけだ」と言っていた。

こんな目に合うと派手な事はどうでもよくなり「平凡な毎日こそ幸せ」と思えるようになってくる。今年は畑の草刈りに嫁や娘婿さんに随分世話になった。早く愛用のホンダ草刈り機をブンブン言わせたいものだ。