もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

宅配BOX(一蓮托生)を作る

ラーメンを食う

昨年心臓カテーテルで怖い思いをしたのだが、毎朝降圧剤や血液サラサラなど、朝食が要らない程多種の薬を飲んでいる。自分の体が薬に頼らず自然にコントロールできないのが残念である。これから有酸素運動で体質改善しようと、2月になったら「よーし歩くぞー」と思っていたが、他の事でこせこせすることが多くなかなか実現できてない。

入院後の事務的な提出書類の関係で、熊本の済生会病院へ出かけた。他に用事は無かったので、久しぶりに画図町にある「めん処てしお」でラーメンを食べる事にした。特に此処は塩ラーメンが美味しく営業時間も限られているためいつも混んでいる。

平日のお昼前にもかかわらず、席はすでに満席に近く常連らしきお客さんで賑わっていた。熊本のラーメンは豚骨スープの店が多いが、この店の上品なラーメンは食べると幸せな気分になる。さらにこの店の隣に「まどパン」と言うパン屋さんがある。あんぱんがとても美味しく価格も全体的に安い。満足したお腹をポンポンとたたきながらお土産もついでに買えてしまうのだ。

ゆきやこんこん

今期最大の寒波到来と水道の氷結破損注意予報があり、前の日から大きな鍋に水を張って準備していたのだが、気温はマイナス4度位で雪も1.5㎝程の積雪だった。

この程度の雪でも、犬がいれば喜び庭駆け回るのだが、代わりに孫が来て庭の雪を集め飛び回った。しかし頑張ってもこの大きさの雪だるましかできなかった。その後もしばらく寒さは続いたので、今年は薪ストーブが大活躍した。今年になり電気料金の明細を二度見するほど価格が高騰しているので、暖房費が随分助かった。

それにしても最近、すべての商品が値上がりしているようで、特に金物関係は「何だお前もか」と言うほど値上がりしている。先日、良く行くホームセンターでドリルビスを買ったら倍の値段になっていた。

値上げ前の価格が長さ65mmではあるが1箱325円で、今の価格は32mmで1箱930円になっていた。他の商品でハウス資材の部品が10個入り550円位であったのがこの商品は同じ550円だった。「おーそうかそうか値上げせずに頑張っているのかヨシヨシ」と思ったら、よくみると5本しか入って無かった。あやうく喜ぶところだった。

原価のアップと給料を上げるために値上げは仕方がない事かもしれないが、一気に2倍はびっくりする。まあこれで景気が良くなればいいのだが、買う気が薄れるのも事実である。夢グループのCMのように「社長これはやすーい」と言ってみたい。

宅配BOXを作る

昨年作ろうと思っていたのだが、とりあえず大きいクーラーボックスで代用していた。実際置いてみると意外に使用頻度は少なく、結構玄関口の場所を取るので、何とか他にも活用法は無いかと考えていた。そういえば、週3日出かける婆さんのデイサービス送迎待ちの時に、椅子として使えば使用品度はぐんと上がる。これから春のポカポカ陽気の中で、日向ぼっこや新聞を広げたりすることもできる。そんなわけで何時も便利な「木製ベンチ椅子型宅配BOX」一連托生を作る事にした。

おおよそのイメージ図はできたので、作るサイズの寸法を決め、必要な部材を調達する。

DIYでの余材や残っている板材のストックを見ていたら、いい塩梅にホームセンターからもらってきた木のパレットがあった。分解すれば丁度いい大きさの角材と板材がとれる。

パレット材なので、結構しっかりしていて、クギの跡や文字の跡は残るものの8割程度の部品ができた。文字は残したかったが、サンダーで表面を削り組み立ててみる。

クギ跡は爪楊枝とボンドでふさげば判らなくなるのだが、我が家で使うものだからこのままでいいのだ。他は座るところと背中の部分を作れば完成する。

幅広いランバー材の板があったので、座る部分と背もたれに付けた。勿論再利用の板である。折角だから、新聞を読むときに珈琲が置けるようカップホルダーもサービスしておいた。蓋は錆の来ないようにステンレスの丁番で開閉もスムーズだ。

置いた後、玄関のタイルですべらないように廃タイヤのゴムを切って付けた。さらなるSDGSである。気が付いたのだが、タイヤの解体が事のほか面白い。要領は要るが、カッターナイフで魚の三枚おろしみたいにさばけてしまう。まだ何本もあるので暇なとき残りもさばいてみよう。

玄関口にはやや大きかったが、塗装して完成した。これで留守でも宅配便が受けられる。配達も二度手間しなくていいだろう。鍵はつけてないが、高価なものもいれないだろうし、無くなる事も無いだろう。宅配業者と一連托生なのだ。

 

アレックさんの居場所を作る

自動車学校

まだ70歳手前であるが、自動車の高齢者講習の案内が来た。免許切替時にその年に達するので、講習受講のお墨付きが要るのだ。随分昔の話だが、自分達の免許取得方法は、自動車学校に行かず、直接免許センターで受験し取得していた。時間とお金が節約できるし、何回か行けば何とかなっていた。そんな訳で初めての自動車学校で、面倒ではあるが、やや楽しみでもあった。

まだ期限には余裕があったが、申し込みが殺到しているとの事で、隣町の自動車学校へ同じ講習通知が来た嫁とお手々つないで6450円づつ握って出かけた。

いくつかのテストがあったが、視野角度や動体視力検査では学校の通信簿でももらった事が無い5の評価を得た。教官から「おたくはヨカですばい。こぎゃん人は中々おんなはらん」と言われすっかりご機嫌になった。しかしその後の眩光下視力では、1の評価をもらい夜間運転には注意が必要と解った。車の運転も随分へたになったので、いざコースに出れば指摘が満載かと思ったが、実施運転もスムーズに終わり「運転は問題ないです」と言われ、無事終了証を頂いた。

携帯ケース3号機

前回嫁の携帯ケース作成後、娘婿さんからリクエストが来てたので、携帯ケース3号機を作る事にした。作ると言っても2枚の革を携帯のサイズに合わせて縫うだけの事で、大した手間はかからない。しかし上手に作るには革の性質に合わせ、丁寧な作りが必要になってくる。

今回は黒の厚めのレザーで、前回菱目打ちで苦労した端の部分をカッターで削いで薄くした。折り曲げ部分も微妙な厚さに削いだ。

端の革が薄くなったお陰で糸で縫う部分の打ち込みが格段にスムーズに行き、くねくねはあるものの、菱目打ちが早く終わった。

周りを縫って、スマホカバーを付け3号機が完成した。ビンテージ感満載だが、スマホも結構使いこんであるので、丁度良いころだろう。革製品は使ってるうちになじんでくるので、この肌触りに手放せなくなること請け合いだ。

次は姉からもリクエストが来ているので、そのうち思い立ったら作る事にしよう。

アレックさんの設置

アマゾンのアレクサを2台買ったからと、娘が1台持ってきた。お互いのお家に置いておけば、スマホのラインを使わなくても家のWi-Fi接続で簡単にカメラ通話ができる。他にも機能満載でとても便利なシロモノだ。言葉の認識機能が非常に良くて、アレクサと話しかけるだけで、色々な情報が取り出せたり、好きな音楽やYouTube等も再生できてしまう。

面白いので、いろいろ話しかけていたのだが、嫁がやると半分位しか返事してくれない。話す時に要領があって、アレクサと呼びかけた後、1秒くらい待って要件を伝えれば上手くつながる。嫁の呼びかけを良く聞いていたらアレクサの事を「アレックさん」と何度も呼んでいる。機械も自分の事かどうか判断できず戸惑っていたようだ。どうもアレクサをアレックさんと思っていたらしい。

ほどんどの曲がリクエストでき作業BGMとしても使えるので、置き場所に迷うところだが、料理のレシピやキッチンタイマーとしてもよく使うので台所の邪魔にならないところにアレックさんの居場所を作ることにした。

たいした部材は要らないが、本体を収納できる位の箱で、邪魔にならない程度の高さに吊り下げ回転でき、簡単に取り外せる構造のものを作る事にした。

板材を加工し、電源コードを入れるため丁度いい塩梅の、エアコン配管用の12㎜の銅管を利用した。

銅管は先を広げ、ラッパ状にしたので、回転もできるようになった。銅管にやや歪みがりがあるが、小さい事は気にしない。

梁に電源コンセントを取り付け、テーブルの真ん中にぶら下げた。照明器も下がっているのでそんなには目立たないが、やはり違和感はあるようだ。とりあえず、居場所を与えたので、今後頑張って活躍してもらわなければならない。

アレクサはすごく検索能力は高いが、今の所タイマー機能が一番便利である。用事があってもすぐ忘れてしまうので、要件が入った時は、その時間にアレクサにタイマーを設定しておく。時間になりピーポーピーポー鳴れば要件を思い出す。

以前カーナビの製品にアントニオ猪木の「闘魂カーナビ」があった。目的地を設定すると画面に猪木が登場し「この道を行けばわかるさ迷わず行けよ、さー行くぞ1,2,3,ダー」目的地に無事たどり着くか心配な商品であったが、遊び心があって面白い。アレクサの受け答えも好きな芸能人の声とか各地の方便で受け答えができたら楽しいだろう。アレクサ熊本版では、アレクサ「今日の夜さるは天気はどぎゃんね?」「ええカイタ、今夜ん天気ばおしゆるバイタ、なんさま寒夜のええけん、えじごつ寒かタイ。めずらしゅー雪も降るバイ、水道もハチ割るかもしれんバナ」と、この位喋れば田舎の年寄りでも使えるし、遠くで暮らしていても故郷の言葉は忘れないだろう。これからの開発を願う。

 

一本立ちの門松を作る

煙突掃除

北日本北陸地方では記録的な雪が降っている。ここ熊本でも水俣で15cm位の雪が降った。日頃そんなに降らないので、タイヤの準備ができてない熊本では、それだけで車が50台程立ち往生したらしい。

我が家の庭のカメレオンにも気持ちばかりの雪が降った。幸い1cm程度で、すぐに解けた。今のうちに屋根に上り、先延ばしにしていた煙突の掃除をすることにした。

本来なら11月には掃除が終わり、寒いときは煙突から煙が立ち上がるところだが、健康診断の後の治療のゴタゴタで、遅くなってしまった。

煙突掃除は2年に1度行うようにしていて、以前作った先端に生ウニの針みたいな物が付いたガシガシ棒で、煙突のルーフトップを外し上からガシガシとやる。固めれば習字に使う墨みたいに漆黒のススが下のビニール袋に溜まる。

部屋の中の煙突は排気調整用のダンパーを付けているので、煙突を取外し外でガシガシとやる。

2年も経つと知らず知らず結構な量が溜まっている。自分の貯金も知らず知らずに溜まってくれれば、どんなにかありがたいのだが、こちらは年金と一緒で減る一方である。

煙突を組み上げ、早速点火してみる。空気の通りが良くなったのか、いつもより多めに燃えている。薪をくべ、暖を取るまでにやや手間はかかるが、火の揺らぎと広い範囲の暖かさで、心穏やかに眠くなってしまう。

ロシアからインフラの攻撃を受け電気もつかず、寒く凍えたウクライナの事を思うと申し訳ない気がするが、武器の供与より薪ストーブを大量に送った方がいいのかもしれない。

クリスマスプレゼント

嫁のスマホケースが作りかけになっていたので、孫へのプレゼントと合わせとりあえず作ってみた。複雑なものでは無いので、皮2枚を寸法に合わせ、縫うだけの作業と思っていたら、結構大変で、それぞれの作業で要領が要る事が分かった。

本体カバーとカードの収納部分だが、皮の厚みがありすぎて針を通す菱目打ちが簡単に抜からない。仕方なく茶色の薄めの皮に変更した。柔い革の裏にトコノールを塗って適度な革の張にするのだがこの辺りも塗り込む度合いが解らない。

裏返して革を縫ってみた。縫い目をみると、アリの行列みたいになった。

表側も負けずにすごくゆがんでいるのが解ってしまう。中央の部分を少し削げばよかったのだが、締めたときにカバーがやや持ち上がる。すべての部分が雑に出来ており30点くらいの出来である。大分のレザークラフトマン「どーなんさん」が見れば3回転半位転げ回って笑うかもしれない。しかし課題は随分見つかったので次回の作品で挽回しよう。

クリスマスには、女の子だが、孫が今一番はまってる「パーパトロール」のおもちゃと本をプレゼントにした。嫁には出来の悪いスマホケースを渡したが、どちらもそれなりに喜んでくれた。スマホケースの素材が良かったのか、娘婿さんから早速革のスマホケースが欲しいと注文が入った。近いうちに作る事にする。

門松を作る

毎年暮れになると門松を作っているが、頭に浮かぶのが「門松は冥土の旅への一里塚、めでたくもありめでたくもなし」という一休さんの句である。要は正月はめでたいが、死に向かって一歩づつ近づいているとの話である。しかし今のご時世、大雪は降るは、ミサイルは落ちるは、コロナウイルスは攻撃してくるはで、良く1年間何とか生きたなと思う。何年か先の不確かな未来より、今身近な人達と正月迎えられる事が、ありがたくめでたい時代なのだ。まあそんなわけで今年も福の神を迎えるために門松をつくるのだ。

材料は、シンプルに裏山の孟宗竹と薪の原料の丸太にした。松竹梅も全て揃うのでもうできたようなものだ。

門松の竹は普通3本立ちだが、特に竹の本数にきまりはなく、神様がくるときの目印になればいいとの事で、今年は1本立ちで作る事にした。台座は同じ幅になるように、丸太にテープを巻、チェンソーで切った。

ロウソクみたいに、丸太の台座に竹を立ててもう出来上がった。松・竹・梅やナンテン、千両、ロウバイなど家の周りにいくらでもあるので適当に飾り付ければ完成だ。

今年も残り2日となった。いろいろあったが、婆さんが101歳で去年の今頃とほとんど変わらぬ程元気な事は驚きである。

益々深刻化するウクライナの戦争も、早期終結と、来年も楽しく暮らせるよう願って

皆さま良いお年をお迎えください。

 

ありがたい 命拾いした

タイヤ交換

軽トラを車検に出した時タイヤのひび割れを指摘された。溝自体は残っているが、よく見ると確かにヒビが入っている。走行距離は少なくても、タイヤが古いと経年劣化でこのようになってくる。

これから寒くなるので、ダンロップの冬用スタッドレスタイヤに交換することにした。

今までほとんど自分の車は自分で交換してきたが、廃タイヤの処分に困るので販売店で交換したほうがよさそうな気がしないでもないが、面白いからするのだ。

古いタイヤを外し新しいタイヤに組み替える。この作業までは20分もあれば終了するのだが、空気入れるエアーバルブも新品に換えたかったので、近くのイエローハットに部品を買いに行く。しかしその部品の販売するモノは無いと言われた。入り口が見えない程タイヤは展示してあるのに、パーツだけは売ってくれなかった。仕方なく手袋の片手からでも売ってくれる「ハンズマン」まで足を運び1本105円で2本買った。

実はこの後の空気を入れてホールの淵にタイヤがパッカーンと入るまでが一勝負になる。コンプレッサーの容量がさほど大きくないので1回で入る時もあればあの手この手で吐きそうになるほど苦労することがある。今回が苦労するパターンでタイヤとホイールの間にタオルやビニールを巻いたり周りをロープで縛ったりと、あらゆる知恵を絞り何度も試したが、空気が入らなかった。ネットで方法を調べたらさすがに同じ思いをした人たちが多く、スプレー爆発方式やチューブ挟みこみ方式などYouTubeにあったので、チューブで入れ込むことにした。

古い子供用自転車からチューブを取り出しタイヤとホイールの間に挟みこみ空気を入れる。確かに空気は入るが、タイミングの取り方が浅田真央トリプルアクセル並みに難しい。早くチューブを外すと空気が抜けるし、遅くなるとチューブが挟まれ取れなくなってしまう。1本目は2回目に入ったが、2本目は30回位かかってしまった。

2本1時間で終わるつもりが、トータルで随分時間が掛かった。ホイールバランサーを作り、タイヤのバランスまで取ろうと思っていたが、疲れて次回に回すことにした。

スマホケース

最近、ネットで買い物をすることが多くなり宅配便が増えてきた。知らないうちに不在表が入っていたりするので、以前から宅配ボックスの制作を考えていた。

出来上がるまでとりあえず、コールマンの古いクーラーボックスで対応していた。

とにかく今から作るものが目白押しで、作業場上のセメント打ち、貯蔵庫下野の屋根交換と、どれに取り掛かるか迷っていたら嫁の携帯ケースがあまりにもみすぼらしくこちらを先に作る事にした。

孫が張ったシールの周りはボロボロになっており、いつ壊れてもおかしくない状態だ。

以前、町のクラフト教室で作り方は教えてもらったので、早速先生の作業場を訪ねて厚みのある革を買ってきた。スマホの型を取り、作業を進めていたのだが、ボロボロの状態はスマホだけでなく自分の体でもあった。

済生会病院

毎年12月頃人間ドックを受診していたので、今年も済生会で受ける事にした。我が家から1時間10分位かかるので朝早くから渋滞を抜け、受付からいつもの受診コースで各項目進んでいった。心電図の所で、いつものようにタコの吸盤みたいなものを横腹に付けられその冷たさに「ヒャッ」といいながら横たわっていると、いつもより検査に時間がかかり困ったような顔で「今どうもないですか」と聞かれた。「今はどうも無いけど逆流性胃炎があり時々胸やけはありますと」答えた。

結果はその日のうちに判り、午後からの説明で先生から「心筋梗塞」と言われた。我が耳を疑ったが、心電図のデーターを見せられ心臓の真ん中あたりが動いてないとの事だった。「結果と主治医当てに手紙を送りますので、早く精密検査を行い治療が必要です」と言われたが、そんな時間的余裕はあるのかと思った。先生の右足にすがり「お願いしますから、今からでも精密検査をお願いしますだ」と嘆願しようと思ったが、長年人間ドック受診の実績もあり、検査治療を済生会で調整してもらう事となった。

命拾い

その後精密検査までの期間が1週間、治療までの期間が4日間とこんなに病院に行く時間が待ち遠しかった事はなかった。普通なら「宅配ボックス」も「スマホケース」もとっくに終わっているところだが、心配事を抱えての憂鬱な毎日だった。

造影検査及び治療については1泊2日の短期間入院で、うまくいけば別府の湯けむり温泉巡り位の時間で済むのだが、何分心臓の中の治療であってとても冗談を言える気分では無かった。午前10時に入院し、やや遅れたものの午後2時半からの手術スタートだった。

手術室に入ると、業務用のエアコンみたいな大きさの機会がいくつも体の周りに来てぐるぐる回ったり、ゴツンゴツンと音を出したり準備運動でもしてるかのようだった。

胃カメラの時でさえ麻酔があるので術中は、少し位ボーッとなるかと思いきや、カテーテルを入れる部分の局部麻酔でそれに部屋も寒いし「何をされるのか」と怖いのも合わせ、意識は120%ギンギンだった。

先生と時々会話しながら手首からカテーテルを入れて行く。こんなものが心臓の中をあちこち入って行くかと思うとそれだけで不安がこみあげてくる。造影剤を流して検査した結果、やはり血管の詰まっている個所があり、そこを治療しステントを入れるとの事だった。只、やや難しい場所なので足の根元からカテーテルを入れなおすと言われた。もうこの辺では「ハイワカリマシタ もうなんでもおっしゃる通りにお願いします」と言うしか力が残って無かった。

2時間30分程で治療は終わりロボットアームが静かになったところで、ベッドに乗せられたまま病室に戻った。手術室を出る時治療して頂いた先生から「髪の毛1本程の穴から少しだけ血が流れていました、完全に詰まっていたら状況は随分変わります首の皮1枚でした」と言われた。

普通心筋梗塞は救急車などで運ばれてくることが多く、このように検査で分かったのは珍しいとの事だった。今まで2か所の医者から「逆流性胃炎」と言われ、のんきにも夏の草刈りや、逃亡するミツバチの追いかけ等、度重なる胸の発作に耐え生きてきたかと思うとぞっとするが、いくつかの運に恵まれ大事に至らなかった。今まで宝くじには当たらなかったが、この日のために運の貯金があったのだろう。

退院したばかりだが、徐々に体を慣らし1週間もすればモノ作りに復帰できる。来るとき済生会病院は快晴で心は暗かったが、帰る時は小雨交じりの天気でも心は随分と晴れやかになった。

「風に吹かれて」出来たぞー

からいもの収穫

遅ればせながら我が家でも甘藷の収穫をした。最近では「甘藷の基腐病」が流行し、鹿児島や宮崎でも収量が減っているとの事だ。我が家は無農薬栽培なのでこのような病気にかかったら両手を上げるしか無い。それに加え山に住むイノシシ軍団も各地で出没している。今年は害獣予防システムのトラの置物「ハリマ王」も出勤しなかったので、イノシシの被害も心配したが、小動物が少しかじった程度で無事収穫に至った。

今年もほくほくの「高系14号」とねっとり甘い「紅はるか」を半分ずつ植えたのだが、毎年お約束のようにどっちがどっちか分らなくなってしまう。食べてからのお楽しみだ。

我が家ではプロの農家さんみたいに「掘り取り機」を持ってないから、ほとんどハンドメイドの手作業になる。

予想以上に根が多く、型が大きい。Lが多くて2Ⅼ、3Ⅼまである。嫁に尻を叩かれ夏と秋の暑い日に草取りしたのが功を奏したと思われる。

様々な形のイモがあるので、絵心のある僕はアート作品がすぐに出来上がった。

2日がかりで収穫を終え、自宅裏の貯蔵庫へ搬入した。貯蔵庫はコンクリートでできており、一年中18度位の室温をキープできる。2か月程すれば甘さが増して美味しくなる。

野菜保管庫を作る

夏場の野菜は冷蔵庫でなければ痛んでしまうが、冬場になればそこそこ常温で保管しても鮮度は落ちない。そんなわけで、今から使える野菜達の保管庫を作る事にした。

ロシアの戦争を機に様々な物が値上がりしているが、木材も以前と比べ、2倍近く上がっている。木材のストックはそこそこあるので、この程度の造作物は何とか手持ちで行けそうと部材を物色していたら、以前作ったゴミ箱置き兼レンジ台が埃をかぶって倉庫にあった。

サイズも丁度よく設計図を書くほども無いので、ダウンサイジングでアレンジすればすぐに出来そうだ。

棚の構造を4段とし、下に重さのあるジュース類の飲み物を置き、2段、3段目を4つの籠で仕切り、野菜やミカン類を置き、上段のペントハウスをネギ、ゴボウなどの長物を置くようにする。前の形を少し残して結局は分解してしまった。

板の厚みがあるので、補強もそんなに必要なく、ほぼ外観が完成した。新しい板と古い板が混じって色合いがおかしいが、そんなのは気にしない。

全体を塗装して、カゴと木箱をセットした。見た目はワイルドだが丈夫に出来た。使わなくなったら、他の用途に変身させるか薪ストーブの燃料行となる。骨までしゃぶるSDGsなのだ。

 

日本ミツバチから家賃を頂く

ウクライナのインフラが毎日のように攻撃を受け、今現在50%程度の電力しか使えないそうである。これからの季節ウクライナは氷点下以下に寒くなる。本当につらいだろうと思う。そんな時にミツバチやダゴバチをのんきに追いかけている場合じゃ無い所だが、巣箱の管理、周辺の草取りやスズメバチ対策等、1年間の住居費用を頂くことにする。

蜂蜜摂取七つ道具をリヤカーに積んで年貢の取り立てに各家庭を巡回する。今年は4群残っており、その中の1群は4年目になる。

重箱の屋根を取り、上から1段か2段頂く。全部取るとキリギリスみたいに冬場の食料がなくなるので、蜜のたまり具合で決める。今年の蜜は採蜜が遅かったせいか糖度が79~82%といつもより高い。

垂れ蜜方式で2日間かけて蜜を巣から落とし、ハチミツこしフィルターにかけ最後に油濾し紙を通過し完成品となる。この作業が一番手間が掛かる。今年もお約束で採蜜中に右手親指の付け根を刺されてしまった。3日程痒みと闘わなければならない。

 

風にふかれて( Blowin' in the Wind)

2022年のハチミツのタイトルは「風にふかれて」とした。50年以上前にボブディランが歌ってヒットしアメリカの公民権運動や反戦集会などで良く歌われた。

歌の歌詞が、今のウクライナとロシアの戦争に重なるところもあり、早く戦いが終わる事を願ってこれにした。

少し前にNHKの番組で、桑田佳祐と桑子アナが「風に吹かれて」をハモっていた。NHKから怒られるかもしれないが、映像を張り付けておこう。受診料を支払っているからこれ位こらえてもらおう。

 

瓶詰めが終わったのでハチミツを待ちわびてるクマさんたちに届けなければならない。そして来年の3月までミツバチとの遊びはしばらくお休みとなる。

 

 

車のコンソールBOXを作る

秋の味覚

食道炎のお陰で食事の食べすぎに注意していたのだが、発症から2か月が過ぎ症状が8割程度回復した。薬が効いているのかわからないが、もだえ苦しむような胃酸の逆流も襲ってこなくなった。しばらくは注意が必要なのだが、喉元過ぎれば辛かったことはすぐに忘れてしまうタイプなので、今の時期、季節の美味しいものが次から次へ現れセーブするのに困ってしまう。

今年も我が家の周りの栗や柿は十分収穫できたのだが、ご近所からも栗、柿が届いた。ありがたく頂くとその後も他から栗を頂き、さらに2件ほど「要るかい」と連絡があった。さすがにお腹いっぱいで断った。

子供の頃、煮た栗と青いミカンを運動会の昼食時に食べた事を思い出す。今の子供はスマホやゲーム機で手がふさがっているから、ミカンや栗、落花生等の剝いて食べるものはめんどうで食べようとしない。そのうちどうやって食べるかも分らなくなるだろう。コタツでミカンは過去のものとなってしまった、

松茸ご飯

親戚からマツタケが届いた。毎年のように頂いているが、今年のマツタケはかなり巨大である。勿論松茸ご飯にして贅沢に頂いたが、以前我が家の山に松の木があり、ハツタケが採れていた。味噌汁や辛子漬にすると最高に美味しかったが、いつの間にか枯れてしまいその味も忘れてしまった。ここ数年は、秋の味覚もサルやイノシシが人より先に食べてしまっている。

生姜が大漁

春先に植えた生姜が思いの外立派に育った。

毎朝血圧を下げるためスプーン1杯の酢生姜を食べている。おかげで黒酢と蜂蜜、生姜は健康必需3点セットである。今年は春先に生姜の里である八代市東陽村まで種生姜を買いに行き畑に植え付けた。2回程除草しただけで、ほとんど手を加えてなかった。そろそろ成長した時期なので、掘り出してみたら沢山の生姜が付いていた。小さな種が短期間でほぼ10倍くらいになっており、すごく利回りがいい。天然のハチミツに無農薬の生姜の組み合わせで血圧がさらに安定しそうである。生姜は匂いがあるからイノシシも手を出さない。しばらく買わなくてすみそうだ。

秋の肥後チャボ展

今年も熊本動物園で実施された。我が家のみすぼらしいチャボは出品しなかったが、近くの愛好家の人が2位に入賞した。今の住宅事情では自宅でニワトリを養う環境が少なくなっているので、100名ほどの会員でも実際に飼っているのは半分くらいだろう。年々孵化率が悪くなっているので、肥後チャボの種を絶やさない様保存会も苦労しているが、意外と日本の鳥は外国でも人気で、先日の熊日新聞に記事が掲載された。

海外種のニワトリは大きい鳥が多く、たまに追いかけてくるものももいる。チャボは小さくておとなしいからペットには丁度いい。自分の友達で、コーチンの雌鶏を2匹飼い猫みたいにペットにしている者がいる。

まるで意思疎通ができるみたいになついている。そのうち「お手」や「お座り」ができるかもしれない。

そんな鶏をかわいがる彼が短期間入院していた。退院を見計らい体力回復までの遊び相手に「小国鳥」の雄鶏を1匹退院祝いとして届けた。この鳥はまだ若くジャニーズ系のビジュアルなのでコーチンと仲良くなればと同棲させたのだが、完全にフラれてしまった。手足や尾っぽが長すぎて気持ち悪くコーチンはストレスから、鳥肌と羽根が抜け出して「これ以上一緒に生活できないわー」と我が家にUターンしてきた。

とりあえず、一人じゃ寂しいだろうから、チャボの達磨種のメスと同居させた。隣に1戸建ての空き部屋があるので、掃除してから引っ越しの予定出ある。

車のコンソールBOXを作る

仕事で使っているホンダのN-BOXが使い勝ってがよく、仕事以外に普通の足となってしまってる。もう1台普通車はあるのだが、使う頻度は1割にも満たない。いまだに軽自動車NO1の売り上げは納得できるもので、乗り心地や走りは何の不満も無い。只、コンソールBOXが付いて無いので車内の使い勝手は今一つだ。

とりあえず、ごみ入れと小物入れを備えた簡易コンソールを臨時にこしらえ備えていた。

100均で買ったサイズの違う箱3個を適当に加工して使っていたが、ややグラグラするし、上からゴミは見えるし、どう見ても300円以下にしか見えない。何とかしばらく使っていたが、少ししっかりしたものを作る事にした。

座席シートをスライドしても邪魔にならない様、ダンボールで型を作り、加工しやすいベニア板で外枠を作った。中央の隙間をごみ入れとして使うようにし、スマホの充電や他の電源が使えるように2口のACC電源を備える事にした。手前のスペースも小物入れとしてサービスでお付けしました。

ほぼ外観が出来上がった。中央に穴をあけ、周りをカーボン素材ににせた100均のフィルムで張り合わせる。

最後に車体に押し込めば出来上がり。

ぐらつきも無いので、これで完成となる。スマホの充電や、にぎりめしを食べながら移動することも可能となった。これで見た目も980円位になった。

茹でガニになり横歩きする

スズメバチロシア軍を磔にする

日本蜜蜂のハチミツ収穫の時期が来た。今年は勢の良い巣箱が1群あって、昨年より家賃の増産が見込まれている。今の時期気温も高いので巣箱の入り口には沢山のミツバチが涼んでいる。しかし、勢のいい群の巣箱入り口に数匹しかいない。もしかして荷物をまとめ出て行ったのかと思ったのだが、様子を見ていると、オオスズメバチが巣箱の周りにいて、巣箱をガリガリとかじっている。ミツバチは恐れをなして中で潜んでいるのだ。このまましていると中に浸入し、働きバチを全てかみ殺し幼虫を持っていかれてしまう。このスズメバチロシア軍に対抗する為、バトミントンラケットで応戦していたが、効率よく捕獲する為ネズミ捕りを100均に買いに行った。

入り口に金網を貼り、巣箱の横にネズミ捕りのペタペタを置いた。おとりに1匹オオスズメバチを張り付ける。捕まったハチは助けて信号を出すので、仲間がミイラ取りになる。

1日で結構捕獲したのだが、ミツバチウクライナ軍も同等以上の犠牲が出てしまった。ミツバチの犠牲を避けるため、置き場所を巣箱から離して応戦しているが、3~4日位の間隔でやってくる。

新たに火炎バーナーを兵器として加え、反撃に応じている。侵略者には負けてはならぬ。ミツバチと蜂蜜は最後まで守り抜くのだ。

テレビを壁に掛ける

娘夫婦の新築がほぼ完成した。付帯工事や外構工事が残っているが、近いうちに引っ越しとなる。

自宅と併設して店舗があり、珈琲の焙煎所とちょっとしたカフェを出す予定だ。営業は今年の年末か来年になる見込みで、自分たちは裏の畑で野菜を作り無農薬野菜の販売で一儲けしようとたくらんでいる。

まだ設備の必要な場所が多く、焙煎機の煙突工事やエアコン、防犯カメラなど暇を見つけては自分が取付工事をやる事になっている。そんなわけで早速テレビの壁掛け工事がやってきた。

リビングの階段横にテレビの配線がきており、壁の補強もしてある。そんなに難しい工事ではない。

テレビ本体は東芝の65インチで、純正の取り付け部品は25000円と高く在庫も切れていた。純正品は取付も面倒で、スペーサーも別部品として要る事から、丈夫な背板の付いた汎用取付品とスペーサーは木材で作って取り付ける事にした。

スペーサーの板を黒く塗装してテレビから隠れるように引掛け金具を取り付ける。

テレビの重さが32Kgで、背板は100Kgの耐荷重があるので、昼寝していて頭に落ちる事は無い。後ろの配線が隠れるように壁に大きめのボルトネジで取り付け、あとはランドセルを掛けるように引掛けるだけである。

液晶パネルを傷つけないように注意しながら、比較的スムーズに作業は終了した。量販店の取り付け見積もり料5万円プラス部品代からすれば、部材代で5千円程で済んでしまった。

蟹を食いに行く

ここしばらくはコロナの関係で旅行らしきものは控ていた。県民割も復活し、娘夫婦が佐賀県に、蟹食いにつれて行ってくれた。割引の条件はあるものの、お一人様5千円の割引は大きい。

佐賀県は、あまり行く機会が無く高速でも無理する距離では無いのだが、孫をフェリーに乗せるため、玉名の長洲港から長崎の雲仙行きフェリーに乗り込んだ。

フェリーも空いていて、雲仙の普賢岳を目の前に有明海を進んでいく。途中イルカ(スナメリ)が何匹も現れ、さながらイルカウォッチングも楽しめた。あいにくの曇り空であったが、30年ほど前に噴火した普賢岳がさらに大きくなったように鎮座している。

今回唯一車で走ってみたいと思っていたのが諫早湾干拓の「雲仙多良シーライン」と呼ばれている堤防道路である。

長い間、災害防止と環境保全で裁判していたが、現在は堤防の門は閉められておりその上を通る堤防道路は諫早湾のショートカットとして車両が行きかっている。有明海のムツゴロウや海苔・アサリへの影響も今でもよくわからないようだ。

本日の宿泊先は「蟹御殿」と言うホテルで、いかにもそこらへんのカニが、蟹蟹蟹とぞろぞろ迎えてくれそうである。

丁度3時のチェックインに到着で、駐車場に車が少ないのでやや心配したが、旅ログで従業員の対応がとても良いと評価してあったように、施設も対応もとても良かった。

県民割を適用してもらうために、コロナの接種証明や身分証明など提示したところさらに地元で使える2千円のクーポンまで頂いてしまった。お土産代には丁度良かった。

茹でガニになる

本日のメインイは夕食の蟹であるが、ここ1ヶ月半程逆流性胃炎に悩まされている身分としては満腹の腹を横たえるわけにはいかない。しかし冷えた生ビールと茹で上がった蟹を前にするとそういうわけもいかなくなった。

タラバガニに比べれば足の細さが目立ってしまうが、それでも有明海で育った竹崎ガニはそれなりに美味しい。この宿自慢の佐賀牛溶岩プレート焼きや、追加の蟹もほぼ平らげ、胃炎の心配などどうでも良くなってしまった。満腹のお腹をさすりながら、皆で「カニー」と記念撮影し横歩きしながらお部屋に帰った。

30分も経過しただろうか?強力な胃酸の逆流が発生し、身動きもできずに45分間じっとムカムカと痛みに耐えていた。今まで食べ物の制限などしたこと無かったので、食事制限のつらさを改めて知ってしまった。それでものど元過ぎれば同じことを繰り返してしまうのだ。