娘のお産が近づいたとき、「そろそろベッドが必要になるね」と嫁と話していたら、察したのか「そるばかりはこらえちハイヨ」とクギを刺された。ワタシめが作りそうな気がしたのだ。衛生面、安全性、見た目などから、仕方なく市販のベビーベッドを購入した。
出産後の里帰りも終え、ベビーベッドと共に帰って行ったが、たまには顔見世に帰って来る。まだ生後二か月くらいなので、やはりベッドがあれば大変便利なのだ。そこで、いつでも持ち運びできる「折りたたみベッド」を作る事にした。
大きさや、構造など色々考えていたら、今アウトドアで人気のある「キャリーワゴン」を利用することを思いついた。
なるべく大きいサイズを探し出しネットで購入。コールマンのほうが材質など良かったのだが、サイズが小さかったため仕方なくこちらを購入。荷物が150Kg運べるとある。赤ちゃんは未だ5~6キロだからすごくオーバースペックになるが、使わなくなっても、利用度は高い。孫の運動会、嫁の畑仕事、災害時の婆さん(母)やケガ人の移動等使い道はいろいろだ。
何といってもわずか5秒でコンパクトに収まる。足もしっかりしていて、どこでも行ける。ワイルドだろう。
まあこれは無理して使わなくてもいいのであって、このサイズに合わせ、ベッドの外寸を、80cm×60cm×高さ40センチくらいの寸法で材料をそろえる。
床材や横フェンスなど檜の板で作る。匂いが良いし、悪い虫もつかないだろう。
今回溝を作ったので、ボッシュのトリマーPMR500が活躍した。油断すると怪我をする道具だが、溝作りには作業が早い。
本体部品が完成、それぞれが固定できるように蝶番や金具を付ける。
前面の柵は取り外し可能とした。他の横と後ろの柵は折りたためるようになっている。
キャリーワゴンとベッドの折りたたんだ大きさは何とか乗用車に積める感じだ。
これだけ持って行けば海だって、キャンプにだって行けそうだ。
ワゴンに取り付けてみる。ぴったり収まったが、これに入れて押していると、木枯紋次郎に間違えられそうだ。非常に体裁が悪い。
中にクッション材を敷いて、ベッドサイドに置いてみた。何とか使えそうな気がしてきた。これで「すやすや」と寝て、笑顔のサービスをみせてくれい。