もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

ハチに刺され耳が福耳になる。

台風がやたらとやってくる。8号が熊本を直撃したが、宮崎からの進入で阿蘇山が防風となり、思ったほどの強風ではなかった。しかし、9号が沖縄の下から「私も通らせていただきます」とせりあがってきているし、10号は南のほうから「私もどこか混ぜてください」と様子をうかがっている。どうぞどうぞと言うわけないのに、大雨のお土産まで持ってくる。

最近は、自治体の対応も早くなり、早くから避難所を開設し、受け入れ態勢を整えている。高齢者世帯にはありがたいことだろう。

この時期、8~9月はミツバチさんの決算期になり、業績のいい群からは、家賃配当の美味しい蜜が貰えることになっている。

ただ、気温が高い上、スズメバチの攻撃など、ミツバチにとっては大変な時期なのだ。

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日本ミツバチは生まれてから段階的に仕事がある。掃除係から始まり、子供の世話係、餌取係、蜜集め係さらに今の熱い時期、巣の中の温度を下げるため空調係がおり、このくそ熱い巣箱の中で、羽を震わせ風を作り出している。巣の外で涼んでいるように見えるが、疲れ果てて休んでいるのだろう。

休むのもつかの間、巣門の前にはスズメバチが襲来する。自分が見つけたときは、バトミントンのラケットで遠くへ飛ばしてやるが、彼らは交代交代で隙をみては飛来する。

スズメバチは休んでいるミツバチは襲わない。捕まったら、集団で焼き殺されるからだ。だから、巣の前でホバリングしながら1匹ずつ捕獲する。それも巣へ帰ってくるミツバチしか狙わない。朝からいっぱい働き、蜜を体に沢山ためてよろよろとしながら帰ってくる蜂を捕まえる。まじめな蜂が犠牲になるのだ。

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今、元気な蜂マンションが5棟程あり、巣の大きさを見ることにした。どこまで蜂の塊があるかで、蜜の回収ができるか判断するためである。巣門の横にあらかじめのぞき窓を作っているので、そこからカメラを忍ばせ盗撮する。スカートの下から写真を撮るわけではないので、捕まったりはしないのだが、たまに門番が攻撃してくる。

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この巣群は、3段目の中頃まで巣が作られているので、一段目までは回収しても、蜜がいっぱい詰まっている。残りは冬場の食料として残しておく。

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このマンションは、今年自然入居の群で、蜂の勢力が今一つだ。

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やはり1,5段くらいしか巣は大きくなっていない。この巣群は収穫をやめて来年に期待することにした。

次の巣の中を確認しようと、のぞき窓を開けたときだった。耳に2匹ほど蜂が留まった。ヤバと思った瞬間チクリと来た。仕事に忠実な門番が攻撃を仕掛けてきたのだ。痛さはインフルエンザの注射程度だが、後が大変だ。

毎年2~3匹に刺されている。2年前同じように耳を刺された。大したことはないと思っていたら。耳がセブンイレブンのあんぱんのように腫れあがった。2日目からはかゆみが出てくる。それも半端なく痒い。ムヒをしずくが垂れる程塗っても5分ほどしか持たない。コスモス薬局でお薦めの虫刺され薬を買ったが、効果はなかった。共同薬品の「カユミン軟膏」が比較的効果があったが、一番いいのは蜂毒を吸いだすことだ。

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なるべく早く、刺されたら針を抜き、これで吸い出すのが一番いい。990円と安いので近くに常備している。1個あれば、ハチやムカデからの攻撃でも、安心度は高い。

刺されたとき丁度夏休みで家にいた孫に針を抜いてもらい、ついでに毒もスッポンと抜いてもらった。このスッポンが大事で、傷口に吸い出し口を上手に当てて、真空になるように吸って、スッポンと音がすれば、毒が抜けてくる。吸った後は、K氏からもらったスズメバチの焼酎付けを塗った。毒をもって制するのだ。近くの酪農家の奥さんがスズメバチに刺された時もこのスッポンで病院にもいかなかったそうだ。もしかすると奥さんがスズメバチより強かったのかもしれない。

蜜の収穫は、9月になるが、どうやら今年は3箱位取れそうでハチさんには暑い中大変でしょうが宜しくお願いしたい。

刺されてから10時間程経つ。耳のほうはまだ痒みはそんなにないが、腫れのほうは浅田真央の耳たぶ位になり、小さな耳が福耳となった。