もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

ドキドキの人間ドック

人間ドック受診の時期が来た。車の車検みたいなものだが、最近は11月に検査を受けている。以前は12月に受けていたが、この歳になると、なにかしらの指摘を受けるので、もし、精密検査や主治医殿の通知が来たりしたら、年末から正月明けにかけて、憂鬱に過ごさなければならないからだ。

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もう10年以上前から熊本済生会病院にお世話になっている。病院まで結構遠いので、近場の「日赤」あたりに変えようかと思うのだが、ここは検査終了後の食事が美味しいので、半分それが目当てで行っているようなものだ。

検査前に病院から準備資料が送られてくる。少しでも効率よく、検査を進めるためだ。さらに、真新しい尿や、2日分の便も採取してもっていかねばならない。最近は便の採取も早く上手にやらないとサンプルを水に持っていかれる。トイレを自動洗浄にセットしているので、眺めたり、採取にもたもたしていると、ハイさよならーとばかりに、洗浄水と共に逃げて行かれるのだ。

当日朝、準備品をチェックして熊本の外れにある「済生会熊本病院予防医療センター」に出向く。普通の時間帯でも車で1時間程度かかるが、朝早く、通勤ラッシュと重なるため、抜け道を駆使しながら車を走らせるが、結局1時間30分程かかり、血圧は20%増しに上がっている。

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毎年ここでの難関は、胃カメラと肺活量の検査で、あとは流れにのって各項目こなせばいい。

来年の為に今年気になった検査の印象を記録しておこう。

身体検査

計りに乗ると、身長、体重、体脂肪を一度に測ってしまう。猫好きの私は、猫背の体系なので、身長で損をするからここぞとばかり胸を張って台に乗った。係の人が「上から自動で降りてきますから」といったが、すぐに降りてこなかったので、ふっと力を抜いたら、コンと頭に落ちてきた。そしてすぐに結果がでた。係の人が「ごらんくださいー」と画面を指さした。あんたはジャパネットか?と思ったが、身長を見ると、昨年より4㎜程縮んでいる。ちょっと反則じゃねーもう1回と思ったが、「おっさん終わったら早く行くように」と目が言っていたのでおとなしく引き下がる。

問診、血圧測定

普段血圧が高く、薬も服用している。しかしここで測ると必ず2割以上高く出る。看護師は2度計り、今日は薬を飲んできたか聞く。車で急いできたからと言ってごまかすが、気が小さい僕は検査で緊張しているのだ。

後でもう一度と言われたが、普段は正常値ですといって乗り切る。

肺機能検査

一番嫌いな検査で、いつも結果が悪い。肺の能力も確かに低いのだが、検査の説明を聞いた段階で、可笑しくなり力が7割程度しか出ないのだ。

今日の担当の人は、50代のメガネを掛けた細身の女性だった。

ゆっくり呼吸した後、吸って吸って吸ってー一気に「ひゅーーーーっ」と吐き出して下さい。ひゅーが人一倍甲高い声になり、可笑しくてたまらない。

でも頑張って、係の人の合図に合わせ、吸って吸って吸って

ひゅーーーっ

とやったら、去年よりいい結果がでた。それでも基準には満たなかったが、「去年よりいいですよー。もう一度やりますか?」といわれた。なんのその手には乗らない。この検査を2度やる元気はない。

心電図・エコー検査

心電図検査は楽なものだが、体に付けるタコの吸盤みたいなものが気に入らない。ここ何十年も進化していない。冷たくてこそばゆいのだ。せめて吸盤を人肌位にヒーターで温めて貰えば大変ありがたい。

エコー検査は担当者で結構やり方が変わる。今日の検査は割と早くてよかった。中には膀胱周りをしっかりみる担当者がいる。実際周りの脂肪で、見えない事が多いので、ここはすぐに飛ばしていいのだが、しっかりと下腹部を抑えてくる人がいる。こっちはエコー検査が終わるまで、トイレは控てくださいと、聞いているので、結構我慢している。どうしても見ようとすると、必死にこらえなければならない。こちらは漏れそうになるのだ。

胸部レントゲン

40代の男の検査技師だったが、異様に元気で、レントゲン室の中の声が外まで聞こえてくる。中に入ると、自衛隊員かと思わせるような元気な自己紹介があった。こっちもついつい力が入る。「ハイ次は横を向いて、上の棒に摑まって下さい」「ハイワカリマシタ」「違う反対です、逆のほうです」「す、す、すんまっせ~ん」という調子で終わった後も、次に何番に行ってくださーいとスシローの店員みたいだった。

胃カメラ

他の検査や診察も終わり、本日最後の胃カメラである。

以前は、胃透しを受けていたが、宇宙船みたいにグルグル回され、右も左も判らなくなるので、ここ数年前からカメラに変えた。

カメラの場合、検査が楽に終わるよう鎮静剤を使うが、初めてのカメラの時、どれほどの苦痛か経験してみようと、鎮痛剤無で検査したところ、まるで拷問で、死ぬかと思った。それ以来カメラはトラウマとなっているが、ここ何年かで、鎮痛剤の量を3段階にしてみて最近は最初の段階で眠るようになり、胃カメラ検査を克服してしまった。今回も難なく終了したが、後で、検査の苦しい度合いを10段階で表現するなら幾つ位ですか?と聞かれた。

とりあえず、星三つと言った。

検査は終わりお待ちかねの食事の時間だ。

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4つのメニューがあり、ピアノの演奏まで付いてくる。

サラダバーやドリンクも自由に飲むことができる。

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体に優しい「和食」をチョイスした。とにかく美味しい。水もおいしく感じる。それもそのはず、昨日の夜9時から何にも食べてないのだ。

結果発表

午後からは、結果発表があり、医師の説明もある。今回も運よく主治医殿の手紙は免除された。毎回食事と運動について指導を受ける。わかってはいるが、これでしばらくは安心できると思ってしまう。やはり食べすぎの様だ少しだけ甘いものを控えよう。