警察から電話があった。一瞬なんだろうと身構えると、法改正により、古物商許可証を持ってる者は、主たる営業所の場所を3月末までに届けなさいという内容であった。古物商許可証は10年以上前に取得したものだが、使う事もなく存在すら忘れていた。特に必要でもないが、届け出にお金はかからないので、のこのこと出かけて行った。
窓口で、生活防犯課から電話があったので、のこのこと手続きに来たことを告げると、「担当が出かけている」と言う。では書類だけでも下さいと言うと「どこにあるかわからない」と言う。「はー?」今どき役場でもこのような対応はしないが、自分の利害に関係ないので、最低聞かれたことだけ答えている。こういった警察官はしばらく民間の事業所で鍛えてやらねばならぬと思ったが、あまり居心地の良いところではないので、仕方なく担当者と連絡先を聞いて「なんてこったい」と言うような顔をして事務所を出た。
このまま空振りで帰るのはなんとも損をした気分なので、近くのホームセンターでチャボの餌を買って帰った。
チャボの新居も中々作りだせずにいるが、そのチャボ小屋の隣にシークワーサーの木がある。
まだ50個程生っており、温暖化のせいか大きさも夏場の倍ほどあり、正月の餅の上にあるある小ミカンサイズである。
以前たけしのテレビ番組で、シークワーサーに含まれるノビチレンという物質が脳の老化を防止し、認知症の予防になるとやっていた。
実際、テレビ放映の後、沖縄のシークワーサージュースが品切れになったようだ。もう手遅れかもしれないが、とりあえずうまそうなので1個食べてみた。
水分は5割程になっているが、夏場はカボスのような味が、たんかんに似た甘さになり、とても美味だった。今までほったらかしにしていたので、ボケ防止のためいっぱい食べる事にしよう。
住んでる地区の、春と秋に行われる稲荷祭りが、初午の日に開催された。7つの組の持ち回りで、今回自分達の組が担当することになった。自分たちが小学生の頃は相撲大会などあり、にぎやかなものだったが、今では受け持つ者もしり込みし、衰退の一途をたどっている。
小さな神社で、氏子もいるわけでもなく、昔からの慣習で行事が継続されている。
男どもは、神社の境内を掃除して、暖を取るための火を起こす。薪はそこら中にあるから、すぐに燃えだし背中はカチカチ山になって油断すると防寒服に穴が開く。
女性陣は、おにぎりやお菓子の詰め合わせ等を作り、接待に備える。
いつも、お茶や、お神酒が出されるが、寒い時期でもあり、今回我が家の珈琲を飲んで頂いた。
日頃農家直売所にて、Santoukan珈琲として販売し、一儲けしているのだが、地元の人達なので、焙煎したばかりの入れたてをサービスした。
ハイライトは次回担当者選びである。神主というより、坊さんに近いような方だが、名前を書いた紙をお盆の上にのせ、新しく作った御幣で上に釣りあげる。
静電気かどうかわからないが、スーッと1個ついてきた。秋は、この人の段取りで、その組の人達が行うことになる。
参拝者は年々少なくなるが、終了後の打ち上げが盛り上がり、コミュニティ形成の役を担っている。しかし、スタッフで一番若い人は65歳であった。いやはやいつまで続くことやら。