もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

久しぶりの宮崎旅行

雨水タンク(鉢)の交換

今流行りのSDGsでは無いが、雨水の有効利用目的で、玄関の屋根から落ちる雨水を大きなテラコッタの植木鉢に受け、中に貯めていた。もともと、植木鉢の下に大きな穴があったので、コーキングで防水し花や樹木の水やりとして使っていた。ところが季節により、2つの問題が発生した。

夏場はすぐにボウフラが発生するので、時折中の様子を見ながらゴロンとひっくり返し水を空にしなければならない。鉢自体が結構重いので手間と、体力がいるのである。それでもボウフラの時期が過ぎ、しばらくは良かったのだが、冬になり、すごく寒い日が何日が続いた後、蓄積された氷の力で、鉢が割れてしまった。その後中途半端に水が貯まり、当初の目的が果たせなくなった。このままでは五右衛門風呂としても使えそうに無く、瓦礫の山にしかならないので、弥生式土器を組み立てるようにコーキング材とステン線で修理をした。

この状態で6年ほど使ったのだが、そろそろ新しいモノに交換しようと物色していたら、いい具合に使えそうな珈琲樽が出てきた。

外材で出来ていて、しっかりしたものではないが形を整えれば何とか使えそうである。上の金具を外し蓋を開けているので、樽が広がっていて、金具をもとに戻すのに無い知恵を絞り、苦労した。

夏場のボウフラの問題があったので、底に穴を空け何時でも水抜きが出来るよう栓を付けた。これで中の水の量が調整できる。何分材質は木でできているので、いつまで使えるか判らないが、透明の野外塗料を滴るように塗ってやった。

雨が降った時、玄関屋根の樋を伝って樽の中に水が落ちるようになっている。一雨降ればすぐに満杯になってしまうので、今は垂れ流しにしている。もう少し樽が大きければ他に利用価値は有るかもしれないが、SDGsには程遠く、メダカでも飼った方がいいのかも知れない。

しぶとい

買い物に行くたびに、モノの値段が上がっていて、何かしら暮らしが窮屈になった。チャボの餌でさえ150%程値上がりした。その分1.5倍くらい大きい卵を産んでもらえればありがたいのだが、これから暑くなると卵もさえも産まなってしまう。ペットだから仕方が無いのだが、肝心の年金の類も物価スライドで高いほうに高いほうにスライドするかと思ったのだが、大谷さんのホームランの用にはいかず、目測では分からい程わずかな上昇にとどまった。昔の話をしてもしょうがないのだが、業績アップのため、ご無理ごもっともで務めていた頃は、定年後の晴耕雨読の生活にあこがれていた。実際先輩方の話で「こんなにもらっていいの」と言うほど余裕があったらしい。今の温暖化では晴れの日に耕していると熱中症に襲われ、雨の日は油断してると洪水に巻き込まれる。若いときのように無理な仕事もできなくなった今、時代にあった生活の工夫をしていかねばならぬようだ。

我々生き物に比べ、植物の強さにはあきれ返る。倉庫の裏に古木があった。台風か何かで倒れてしまい枯れる寸前ではあったのだが、いつしか新しい芽が出て復活している。

上に伸びた枝をよく見ると木の間にいくつかの赤い実を付けている。以前サクランボを2本植えており沢山の実を付けたことがあるので、多分それだろうと思ったのだがどうも実が大きい。

なんとスモモだった。量は少なかったが、スーパーの物と比べると感動の美味しさで、いくつも食べてしまった。倒れてほぼ枯れる寸前だったのだが、植物のしぶとさと生命力には驚き、桃ノ木、スモモの木である。

鹿目の滝

喜寿の祝いにと、子供たちが旅行に連れて行くことになった。場所のリクエストが来たので「宮古島に架かる三つの橋が見たい」と言ったら、すぐに旅行の予約を始めようとした。考えてみると、102歳の婆さんが居るのでショートステイにお願いするのも2泊くらいが限度である。仕方なく今回は近場の宮崎で手を打つ事にした。旅行のコースを頼まれたので、人吉~宮崎~延岡を巡る「自然満喫シーガイアリゾート2日間」となった。

人吉も見るべきところは沢山あるのだが、今回は日本の滝100選にも選ばれている「鹿目の滝」を見に行った。滝は近くで見るのが一番であるが、ほぼ滝つぼ付近までは山道の階段を歩くことが多い。ここも右へ左へと崖を降りて行く。湿気の多い山道は今にもニョロが出てきそうだったが幸い遭遇は免れた。

今回は、大小の滝が流れていて、そこそこ水の量もあり中々いい滝であった。足を延ばせばさらに二つの滝がある。随分前ではあるが、ブラジルのイグアスの滝を見に行った事がある。ブラジル側とアルゼンチン側から見物できるようになっているが、スケールが大きすぎて、水しぶきや大音量で怖い位だった。その点日本の滝は風情があって中々ヨロシイ。紅葉時期であれば彩りが情緒豊かで、なおさらの事だろう。

kura倉cafe

2020年人吉は大きな水害に見舞われた。以前仕事で来たことがある建物や、その付近の被災地跡も車で通過したが、復興はまだまだのようだ。心なしか活気が感じられなかった。

昼飯は食べログで人気の高い、倉cafeに行った。球磨川が上から眺められる小高い山の上にあり、古い石倉とカフェレストランのしゃれたお店だった。

ランチセットしか選べないとの事で、4種類の中から選んだのだが、結構時間が掛かり、気になるお味は食べログの評価通りイマイチであった。それより、店の中には、80万円以上するデンマーク製Bang&olufsenのオーディオセットとおかしな猫の絵があり、そちらの方が気になってしまった。

宮崎シーガイア

久しぶりの宮崎で高速から車で入ったのだが、いいのか悪いのか、さほど変わった風景は感じられず、東国原氏には「どがんかせんだったつかい」ときいてみたくなった。

シーガイアには子供が小さい時、夏休みに連れてきた思い出がある。大きなプールに人工ビーチがあり、波乗りまでできてしまうオーシャンドームを作ったのだが、思うように集客できず、しまいにはと経営難に陥いってしまった。

今はシェラトンがリゾートホテルとして営業し、プールの跡地にはスポーツ施設やコンドミニアムができていて、いろいろなレジャーがホテルとその周辺で楽しめる。

食事は夜・朝バイキング方式で種類も多かったので、十分満足のいく食事であった。さらに、宮崎旅行支援割引が延長となっており、追いかけてきて土産代をもらうように、施設内外で使えるクーポンが貰えた。宮崎の地ビールや孫のおもちゃなどありがたく使わせてもらった。

願い事

二日目は雲がかかり今にも雨が降り出しそうであった。日向の大御神社に君が代にある「さざれ石」があるのだが、その隣の溶岩噴出後現れる柱状節理を見に行った。

イギリスにある柱状節理ジャイアンツ・コーズウェイには程遠いが、1500万年前にできたらしい。宮崎周辺の地殻変動の激しさを感じる。

この先に「願いが叶うクロスの海」があり観光の最終地となる。以前日向坂46の撮影があったとかで、結構若者の間で人気のスポットになってるらしい。

この先から下を見ると十字の海が見えて、ここで祈ると願いが叶うらしい。孫は何を願ったか判らないが、野菜作りに汗水たらし、ひそかに買っている嫁の宝くじが高額当選果たせるようにしっかり願っておいた。

歳を取ってくると旅行から帰り付き最初の言葉は「やっぱ家が一番いい」と言う。無事に帰り付いた安堵感からだろう。