もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

電気調理器の為の大型トレーを作る

久しぶりに夕方の時間から草刈りに行った。日が暮れるのが早くなったので、あまり遅くまで作業する事はできない。何とか6時近くで作業は終了した。

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丁度、玉名方面に太陽が沈みかけ、きれいな夕焼けが見えた。こんな時、ケニーGのサックスでも流れてくれれば最高のシチュエーションなのだが、役場の防災無線の音楽が流れてきた。お約束の「夕焼け小焼け」である。カラスは飛んでいなかったが「カラスと一緒にかえりませう」と歌いながら帰った。

先日のミスターサンデーでドキュメンタリー映画の「ぼけますからよろしくお願いします」のその後が放映されていた。ご主人が奥さんを介護された実話なのだが、ご主人は95歳で初めてリンゴの皮を剥いたという。

大方、古い男は必要に迫られないと、料理をしようとしない。自分も何度か夕食をこしらえた事があるが、自分は料理に向いてないと思った。料理の基礎が無く、経験が少ないからとにかく大変なのである。歳とって嫁が強くなる一つの要因は、料理をテキパキと作る事ができるからだ。「そんならやってみなはれ」と言われるのが怖いから料理に関しては口出しはしないようにしている。物を作る時、頭の中で想像しながら、部材を見れば、おおよそ完成品が浮かんでくるし、8割位はできたようなものだ。料理ができる人もそうだろう。いくつかの食材をみれば、ほぼ完成品が出来上がっているだろう。とにかくリンゴやミカンの皮くらいは今でも上手に剥くことができるが、放送を見て早いうちにいくつか料理をマスターしなければと思うようになった。そこで思いついたのが、電気調理鍋である。食材を鍋に放り込んでスイッチを入れるだけでプロが作る料理ができ上るという夢のような調理器具である。早速品定めをすると、最近発売のアイリスオーヤマの4ℓ電気圧力鍋が性能も容量も価格も大変ヨロシイのだ。

しかし我が家の狭い家では、置き場所に問題がある。すでに台所は、電子レンジ、炊飯器、オーブントースター、トースター、電気ポット等が陣取っており、新参者の入り込む余地は見当たらない。ミキサーだって棚の中に隠れている。キッチン周りを見渡しやっと置けそうなところが薪ストーブの上であった。しかし寒くなり薪を燃やしたら鍋まで燃えてしまうので、どうしたものかと思ったが、大型トレーをストーブの上にのせ必要に応じ取外しすれば、使用頻度を考えると利用できそうである。そんなわけでとりあえず大型のトレーを作る事にした。

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板材はミツバチの巣箱作成目的で保管していたものがあったので、他の部材を近くのHSでそろえた。

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1枚板で、厚みもあるので、強度は十分である。周りにモノが落ちないようパイプで柵をすることにした。

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何時も重宝しているマキタのサンダーで板の表面を磨く。このサンダーはとても優れもので、ザラついた物や、古くなった板材、少々ハゲ散らかしたおっさんの頭もピカピカにしてくれる。

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パイプをジョイントに合わせ切りそろえる。ストーブの上だからインダストリアルに仕上げなければならない。

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大体形はできたので、板の表面とパイプの塗装をする。

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下に色合わせの為黒系の下塗りをする。乾いた後、水性ニスを3回塗った。最近水性塗料をよく使う。仕上がりは油性のほうが良いと思うが、刷毛洗いが面倒で、水性であれば、すぐに水で流せるし、重ね塗りも苦にならない。

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乾く間、時間があるので、余った板材と金具でトレーのオマケを作った。

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取手の部分はBSアンテナ固定用の金具である。

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完成したので、上にのせてみる。幅1mあるので、調理器具は十分乗せられる。見張り役として、猫の弥太郎も乗る事ができる。普段は娘たちが遊びに来た時、荷物置きに使える。とにかく帰る時に忘れ物が多いから、ここに置いておけば大丈夫である。後はコンセント工事を行えば、夢の電気調理鍋を買うことができる。それまで、料理熱が冷めないよう作るメニューを考えとかねばならぬ。