もう日が暮れたよ山頭館

気が付けば色々なものを作り自分で適当に満足してきた。これからも隙をみてはモノを作る。これはモノ好きの記録なのだ。

ビニールマルチ張機「張る一ワーク」初号機を作る

熊本地震あれから5年」

熊本地震から今日で5年になる。新緑の若葉がまぶしく、そしてちょっと肌寒い今の時期になると自然に当時の事を思い出す。1回目の地震は大した被害は無かったが、念の為翌朝キャンプ用のテントを庭に設営した。2回目の大きな地震が夜中だった為、年寄りと子供をテントの中に寝せて、分かれて車の中で一夜を過ごした。

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余震が多くてまた起きるかと不安になりながらも、翌日から1日を何とか過ごして少しづつ出来る事をやった。一気にモノ不足となり代用したり分け合ったりした。只、家族にケガも無かったので、そんな悲壮感はなかった。時間がたてば何とか暮らせるようにはなるだろうと思っていた。

この5年で、交通インフラはほぼ復興し、新しい道路さえ開通した。先月阿蘇大橋が完成したが、ここには一人の大学生が犠牲者となった。

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前日被災した友人に水を届けて、阿蘇の実家に帰る途中であったらしい。ご両親がテレビに出ておられたが、今でも千羽鶴を折られていて、自分が死んだら子供に届けるとおっしゃっていた。遺族になれば、いつまでも復興することはないのである。

「ビニールマルチ張機」

嫁が野菜を作るさい、雑草防止と地温を上げるため、黒いビニールを張る。結構大変な作業で、畝立てとビニール張りが一度にできる機械が欲しいのだが、多種多品目の利益の出ない我が家の農業では面倒だが手作業となる。当然自分に手伝いの要請があるので、何とか一人でマルチ張ができる要、ビニールマルチ張機を作る事にした。機械といっても簡単な構造で、実際ネットで5千円から1万円位で売ってある。部品もさほど要ず、不用品を利用すればすぐにできそうだ。

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不要になった20mmの棒と、UHFのアンテナを分解し、ハウス資材を買い足した。片方の棒にビニールの芯をさしてコロコロと引くようにできれば完成である。

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この作業は、二人居れば両方から棒を持って引っ張れば可能だが、風がある時はビニールが舞い上がるので、なるべく腰を屈めなければならない。土の上をコロコロとした方が上手に張れるのだ。

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完成したので、芝生の上で使ってみた。コロコロと中々よろしい。以前嫁が肥料降りに苦労していたので、「人動肥料降り機」キンジロウを作った。とても楽で、作業が早いと大変好評だった。これも早速畑で実践してもらう。

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一人で横から棒をもち、コロコロと進んでいく。これも作業効率が良くて、一人でもマルチ張が楽になったと褒めて頂いた。それではと、作業をまかせ気になるミツバチの分蜂状況を見に行ったら、今にも飛び立とうとしている。

嫁が畑から帰り、機械が分解して壊れたしまった。さらに改善点をいくつか賜った。

1、ビニールマルチの交換作業が大変である。2、135㎜のマルチが使えない。3,強度が低い これでは使えないとの事だった。

本体の規格、部材を一から見直しホームセンターハンズマンに脱兎のごとく走り、2500円の費用を投資し「張るワーク2号機」を完成した。

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長さを拡大し、60cm~135cm迄のビニールマルチに対応し、サイドを鉄板にした。マルチ交換の際、取外しを電線のねじりを取るだけで交換できるように道具なし組み換えを実現。今なら金利負担なし。今度は褒めてくれるだろう。